千疋監督（鳥栖）記者会見
2003Ｊリーグ　ディビジョン２　第23節　サガン鳥栖vs.アルビレックス新潟


試合を振り返って

　今日の試合に向かう中で２週間ありまして、体力、そして精度というところを練習して、紅白ゲームもいい形になっていたので、いい状態で試合に入ったんですけれど、相手にすぐにセットプレーで点を取られてしまったということですね。後の内容に関しては、シュートもうちのほうが多く打っているし、そんなに見劣りのしないゲームだったと思います。あとは、愚痴として言えば、いつもと同じことですが、激しいプレーとファールとシミュレーションと、そういうところを、もっと見て欲しいなという気持ちがあります。
　まあPKのこともありましたけれど、それは、名プレーヤーであろうが、誰でも外すことはありますし、これはしょうがないことで、次の試合にかけるしかないなと思っています。


好ゲームだったと思いますが、結果として勝てなかった。選手の雰囲気はいかがだったんでしょうか。

　やはり選手は勝つ気できていますので、その中で勝てないという悔しさをすごく持っています。まずは切り替えて、３クール目からは切り替えて初心に帰ってやろうということで臨んだんですが、次にもう一回やっていくしかないと思います。ひとつでも上に上がっていくという形でやっていかないといけないので、そういう戦いをしたいと思います。


鈴木選手が非常にチームリーダー的な働きをしているようですが、何か特別なアドバイスをしたんでしょうか。

　それは練習のときすら、彼はすごく気持ちを持っている選手ですから。逆に、ある程度は抑えないといけないというのが、こちらのスタッフのほうにあって。まあ、プレー的には、見てもらったとおり、すごくハートあるプレーをする選手ですので、試合中に、どうのこうのというのはないです。


２週間の中断期間中に体力の強化をされたということですが、今日も後半は足が止まったように見えたんですが、体力面での課題は克服できたんでしょうか。それと、いつも課題に挙げられている前線からプレッシャーをかけていくという戦い方に関しては今日はどうだったのか。その２点について教えてください。

　体力強化っていうところでは、後半足が止まったというご指摘ですが、10人になって、10対11になっても見劣りはしなかったと僕は思います。ですから、体力でやられたっていうのはないと思うんですけどね。

前からプレッシャーをかけるというスタイルについては、今日はどうだったんでしょう?

　そうですね。途中、ちょっと引く場面がボランチのところであったんで、そこは指示を出してバランスよく、元気（川崎）選手とか、勝（鈴木）選手を前目に出してセカンドボールを拾わせるとか、そういうところの指示を与えました。そこのところは、また修正しなければいけない部分かなと思いますけれど、かなり前で、はじめのほうは全体的に行くときと、行かないときがあったんですけれど、そこのところは、またミーティングをして話していこうと思っています。


割と攻めている場面が多かったと思いますが、ペナルティエリアのそばまで行った後は、個人で仕掛けるか、クロスボールを放り込むしかなかったように感じました。攻撃のパターンというか、そのあたりの課題はいかがでしょう。せっかく攻め込みながら、最後が単調だったような気がするんですが。

　パターンていうのはですね、DFに関しては組織だと思うんですけれど、攻撃に関してはパターンというのはサイドを入れてあげるとかというのがパターンであって、じゃあ、そういう形になったときに、ワンツーで突破しろとかいう支持はありますけれど、こうなったら、こうなるという機械じゃないですから、人がやりますから、相手も機械じゃなく動きますから、そこのところの判断ですよね。

　最終的にはシュートが打てるチャンスがあったときに、精度を上げて狙って打てるというのがゴールを上げる質だと思いますから。ですから、パターンとかいうのはセンターリングのトレーニングとかはあると思いますが、選手というのは、プレーするときに１人、１人、そして全体の判断というものを持って試合に臨みますから、そういうワンツーのトレーニング、マイナスに返して、そこから走りこんで打つとかいうトレーニングはあると思いますけれど、そのときの判断で一番いいのは、やっぱり点が入れば、それが一番いいパターンだと思います。精度が上がるって言うのと、個人の判断ですね。そういうところだと思います。


開始直後の失点の原因は何でしょうか

　あの時は、滑ったように見えたんですけれどね、川前選手が。始まったばかりという時間帯で、集中はしていたんだけれど、スパイクとか、ピッチも今日の時点ですごく変わっていて、砂がだいぶ入ってて、ピッチが今までの状態とは違うし、そこで、ちょっとアクシデントがあったんだと思います。１点というのはあっても仕方ない点だと思いますから、それよりも点を取るということで、そっちのほうを次の試合に向けて頑張りたいと思います。

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