岡中勇人選手（大分）インタビュー
2003Ｊリーグ　ディビジョン１　１stステージ第８節　大分トリニータvs.鹿島アントラーズ


今日は大活躍でしたが

　そうですね。いいプレーが出来たんで自分自身としては満足しているんですけど、失点が、自分としては心残りですね、今日の試合は。


しかし、その中田選手が今日は岡中さんにやられたって言っていっていましたが。

　いやいや、僕自身もね、中田君にやられたんで。でも今日は30,000越えたんですよね。なんか嬉しかったですね。その中で出来るっていうのが。その喜びを感じながら今日はやっていました。


しかも上位の鹿島ということで、かなりモチベーションの高かったんじゃないですか。

　そうですね。自分たちがどこまで通用するか、チャレンジャーなんで。途中で足がつっている選手とかもいたんで、そういうところも経験できて、これから徐々に良くなっていくんじゃないかなと思っています。


やはり先制したのが大きかったですね、今日は。

　ロドリゴが、ああいうところを抜け目なく取ってくれたっていうのは大きかったですね。


初めての引分けなんですけれど、この引分けっていうのはどう考えていますか。

　自分たちが一生懸命やって勝ち取った勝ち点１なんで、そのことには満足していますけれど、その上の３点にこだわって、これからやっていきたいなと思うんで、１週間あるんでね、一生懸命練習して、みんなで話して次に試合が出来たらと思います。


今日は内容的にはどうだったんですか。

　やはり後半、走り負けてる部分があったんで、そこらへんをちょっと見直して、後ろから見てると、パスを回していきたいなっていう感じはあるんですけれど、どうしても、縦1本やりとか・・・。その中でもチャンスは生まれているんで、それはそれで生かして、後はもっと周りとコミュニケーションをとって、つないでいけるようなサッカーが出来ればなと思います。ですから、今日の鹿島さんとの試合はすごく勉強になりましたね。


ファインセーブを連発したということは、逆に言えば、随分と放り込まれてたということにもなると思いますが。

　すごく難しい試合だったことは確かですね。その中でも１失点に抑えられたっていうのは、自分自身としても自信になりますし、コーチのおかげでいいプレーも出来てるんで、これからまた努力していきたいなと思っています。


それにしてもすばらしいプレーでした。

　DFのポジショニングだとか、タイミングを見て守っているんですけど、落ち着いては出来ていたと思います。ただ失点に関しては、見えないところから出てきたんで、自分自身も、もうちょっとあそこで出るなり、声をかけるなりしてやってたらなっていう反省はしていますけれど。ただ簡単に放り込まれて、ボールを入れられてるんで何とかならないかなって・・・。来週まで１週間あるんで、その中でDFに話していきたいなと思いますね。僕自身も出られるところはあったし、反省するところは多々あったので、コーチと相談して前向きにやっていきたいと思います。


後半40分くらいのところで、平瀬選手のオーバーヘッドを右手で掻き出すようにして防ぎましたけれど、ああいうのが何回かあったと思うんですけれど、あれはとっさの反射神経っていうか・・・。

　あれも日頃、鈴木コーチと一緒に練習している中で、練習を繰り返してやっている中での自然なプレーだと思うんで、それはコーチに感謝しています。


自然に反応したということですか。

　そうです。はい。


トニーニョ・セレーぞ監督が「今日は何もいうことがない。ゴールキーパーにやられた」って言っていましたけれど。

　そうですか。そう言っていただけると、すごく自分でも、偉大な方に言っていただけて嬉しいですし、励みにもなりますね。ただまあ、お客さんがたくさん入った中で、いいプレーが出来たっていうことは自分自身でも自信になりますし、まあ喜んで帰っていただけたらありがたいんですけどね。これが勝っていれば、また来てくださる方がたくさん増えたかなっていう悔しい思いもしていますけれど。

　でも、ワールドカップの時に40,000人入ったじゃないですか。今日は30,000ですけれど、スタジアムが劇場みたいになって、その中でやれているのが自分自身ですごく嬉しかったです。


この勝ち点１っていうのは、大分は競り負けて少し自信を失いかけてたと思うんですけど、１を取れたということは非常に大きなことですか。それとも、やはり勝ち点３を取りたかったという、どういう心境なんですか。

　欲を言えば３が欲しかったですし、あそこで守りきれないですからね、いまうちは。だから、あそこで守りきるチームになりたいし、アントラーズがそういうチームなんで、善戦したとは思うんですけれど、やはり（勝ち点）３にこだわって、もうちょっと把握して守っていきたいなと思いますね。まあ、僕一人だけのことではないんで、声かけて修正していきたいと思います。


新しい選手が３人入ってから、DFのマークのずれなんかは感じましたか。

　それも自分たちのコミュニケーション不足ですよね。そういうところでしっかりマーク・・・。最初向こうの背の高い選手が入ってきたときにフリーにしてたと思うんですけれど、そういうのを事細かに、やっている選手が声掛け合ってやっていかなければならないんで、そういうところは反省しています。

　ただまあね、入ってきた内村が決定的なところまでいけたんで。名古屋のときは決定的なところまで行けなかったんですよね。だから、彼にとっては今日は一歩前進したかなと、次はあれを決めてくれれば・・・。まあヒーローになり損ねたオトコ棚と。ただ彼のスピードとかは魅力だと思うんで、これから一生懸命練習して、次は決めて欲しいと思います。でも嬉しかったですね、本当。あれだけ入るとやっぱり、やる気が違いますね。次、頑張ります。

●	トニーニョ・セレーゾ監督（鹿島）記者会見
●	小林監督（大分）記者会見