柳下正明監督（コンサドーレ札幌）記者会見
2005Ｊリーグ　ディビジョン２　第32節　コンサドーレ札幌vs.アビスパ福岡


試合を振り返って

　まず一番危険なところで、どういう守備をしなければいけないのかというところで甘さが、特に１点目に出ましたね。あの場面、あそこのところで身体を張ってボールを奪う、ブロックをするということをしないと、ああいうことになる。いつも言っていることなんだけれど、ゴール前のタイトなマーク。彼らは自分たちはやっているつもりで自分たちはいた。ずっと、ずっと言い続けてきたけれど、たまたまやられていなかった場面があるだけであって、今日は２点目と３点目、見事にタイトなマーク、しっかり持つということが出来てなくてやられた。そんなに新しいことではない。それをしっかりと受け止めてもらいたい。

　それと、自分たちが攻撃を仕掛けて前へ、前へと行っている。当然、前、前と行っているときに奪われたら戻るのはしんどい。でも危ない場面になればチームのために一生懸命リカバーするのは当たり前。相手のボールになって歩いている選手がいたら、やはり押し込まれる、シュートまで行かれる、失点する。ゲームは負けますね。そういう選手は札幌には要らないんで、トレーニングから厳しくやっていこうと思います。

　あと、ボールを持ったとき、攻撃の方でコンビネーションを作るには、自分だけの考えでプレーしていたら、もうコンビネーションは上手く行かない。受け手と出し手、それぞれが助け合うというか、考えをひとつに出来るように、相手に合わせることも必要なんで、そういうプレーも学んでもらいたい。まあ、最後までゴールを奪おうと全員がやってくれたんで、最後まで諦めることなくプレーしてくれたので、その点については次につながると思います。１週間あるので、１週間のトレーニングでお互いに競争してもらって、11人、16人を選んでいきたいと思っています。


３点追う中で選手交代をしていきましたが、その意図を教えてください。

　金子を入れたとき？さっき言ったように、相手のボールになっているのに歩いていたら、４点目、５点目を取られてしまう。あともうひとつは、（鈴木）智樹にもっと、もっと積極性をつけさせたい、ゴールへの。攻撃のほうで、これからはもっとやってもらいたいのであそこに入れて。（金子）勇樹はボールを捌くには支障はないので、金子を入れて、智樹をひとつ前に行かせました。


前半は札幌の有利な時間帯があったと思うのですが、その有利な時間帯に点が取れればという気もしたのですが。

　それもありますけれど、フィニィッシュのところでのツキのなさやミスがあるんで、それは、中々修正できないところなんで、このゲームに限ったことではないので仕方ないかなと思っていますけれど。ただ、終わりごろに、前半の終了間際にポンポンと入れられた内容のところ、やはり厳しさが足りないということを自覚してやっていかなければいけないと思います。

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