松田浩監督（アビスパ福岡）記者会見
2005Ｊリーグ　ディビジョン２　第３節　ベガルタ仙台vs.アビスパ福岡


試合を振り返って

　いわゆる超アウェイと、いくつか呼ばれるスタジアムがありますけれど、そのうちのひとつで、そういう雰囲気の中でしっかり勝ち点３が取れたのは本当に収穫だと思います。後半は立ち上がりのチャンスをモノに出来ずに２−０のままで行って苦しい展開でもあったんですけれど、ここまで無失点の試合がなかったので、無失点のままで試合を終えられたというのが非常に良かった点だと思います。


前節の水戸戦では、勝ったけれども集中力に欠くプレーや、ディシプリンのないプレーがみられました。今日の試合では、90分間集中して、ディシプリンのあるプレーを続けることがポイントの一つだったと思いますが、その点に関しての監督の評価を教えてください。

　前半に関しては、そう問題はなかったと思うし、実際に２−０というスコアで前半を終われたことで、ディシプリンも感じられたし、集中もしていたし、気迫もあってよかったと思います。ただ後半にピンチを迎えた場面というのは、ほとんどが我々のディシプリンを欠くプレー、ボールの取られ方の悪さ、みすみす自分たちでピンチを招いていたという部分では、よく点を取られなくてすんだなという場面があっただけに、課題として残ったと思います。


今日初めてグラウシオ選手を起用しましたが、彼の評価を聞かせてください。

　実際に点に絡んでくれましたし、ポジション的にはＦＷだったり、ＭＦだったり、ある程度、どこでも出来るマルチな感じの選手なんですけれど、思ったとおりの仕事をしてくれたなという印象があります。


試合前に地震が発生したということでチームの雰囲気はどうだったんでしょうか。それと、そうした影響を出さないように、監督は、どういうことを心がけられたのでしょうか。

　実際、ホテルを出発する前の最後のミーティングの前に、その知らせを聞いたんですけれど、中には家族との連絡が取れない選手がいたりして、最終的には試合が始まる前までには関係者の中には被害がないということは分かったんですけれど、震度６というかなりの地震ですし、動揺がなかったと言えば嘘になると思います。

　ちょっと被害の状況が私自身掴めていないんですけれど、いずれにしても少し怖がっている子供がたくさんいると聞いていましたし、地震にあわれた方の少しでも励みになるように、我々は勝つことで元気付けようというような気持ちでみんなでやったんですけれど、特に選手のほうからもロッカールームを出て行くときに、そういう声が上がって、福岡の人のためにも頑張ろうというような形で、切り替えて集中はしてくれていたと思います。

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