柳下正明監督（コンサドーレ札幌）記者会見
2004Ｊリーグ　ディビジョン２　第22節　アビスパ福岡vs.コンサドーレ札幌


試合を振り返って

　試合の内容は非常に苦しい、アビスパのサイドからの攻撃、あるいは中央の高さ、そういった攻めに対して、かなり押し込まれる時間帯があって、苦しい戦いでした。こちらがボールを持っても、ひとつめのパスミスによって相手に渡すという今までの課題は出てしまったんですけれども、ただ、17名出来たんですけれど、その17名一人一人が、勝ちたいんだという、勝つんだという強い気持ちを持ってグラウンドでやったことが、結果につながったと思います。

　相手のシュートがキーパーの正面、あるいは枠外へ行ってしまったのも、そういう気持ちが相手に伝わったからではないでしょうか。それくらい、精神的なタフさが出てきたと思います。２週間空きますけれど、３日間しっかり休んで、これをスタートという気持ちでやっていきたいと思います。本当に選手たちが、この暑い中、良く戦ってくれたと思います。


ここまで１勝ということで、試合に臨む選手たちのモチベーションが難しかったんじゃないかと思うのですけれど。

　いや、モチベーションは全然難しくないです。トレーニング中も全然下を向いてやる選手は一人もいないし、精神的にはいつも明るい、常にトライする気持ちでやっていましたので。結果は出ませんでしたけれど、90分の中で非常にいいプレーが、どの試合でも出ていたので、確実に成長しているということは私も分かっていたし、選手自身も分かっていたし、精神的に落ち込むということはなかっです。


後半、右よりの位置に新居選手を投入しましたが、その狙いと成果について教えてください。

　アレックスがあれだけ攻撃してくるんで、アレックスに対して守備するのと同時に、そこを起点にして攻撃を仕掛けると。ですから、逆に上がらせるんじゃなくて押し込みたいということで、あそこに張らせました。０から30のスピードというのはチーム１なので、あそこを個人で行きたかったということです。


アウェイで勝利しましたが、前回の川崎戦でサポーターが乱入するようなことがありましたが、今日の勝利でサポーターに対して伝えたいことはありますか。

　いままで連敗、連敗で結果は出せませんでしたけれど、いつも熱い声援をしてくれていたので感謝していました。ただ、言葉で言うよりはグラウンドで表現しようと選手たちには伝えていたし、私自身もそう思ってましたので、この結果には喜んでくれていると思います。またこれから、選手とともに喜びを分かち合えるようにやっていきたいと思っています。


後半の立ち上がりにアビスパが前から来ましたが、それに対して引かずに前に出て先制点を奪いました。後半は具体的にどのような指示を出されたのでしょうか。

　スタートはまた来るだろうということは伝えました。ただ、それを守ろうということじゃなくて、古賀のサイドにスペースが出来るんで、そこを起点にすることと、中央で相手ボランチが２枚に対し、こちらは３人いるので、いったん中央を経由して右、あるいは左に展開したらチャンスが出来るということです。

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