松田浩監督（アビスパ福岡）記者会見
2004Ｊリーグ　ディビジョン２　第11節　川崎フロンターレvs.アビスパ福岡


試合を振り返って

　結果は残念な結果に終わりましたけれど、試合としては非常に緊迫した90分だったかなと、非常にサッカーらしい試合になったと思います。１−０でこっちが勝ってもおかしくない、そうなれば一番プラン通りだなというのはありましたけれど、川崎さんもやっぱり首位のチームで勝負強いなというのが率直な印象です。以上です。


これで第１クールが終わりましたが、現在の成績に対して満足されているんでしょうか。それと課題はどういう部分になるのでしょうか。

　今日の試合に勝っても、第１クール全体として見た場合には、勝ち点をだいぶ失っている部分で決して満足はしていません。ここ何試合かは負け試合もありましたけれど、引き分けが少なくなって、勝ち点を稼ぐという意味では、ある程度、積み重ねたわけですけれど、特に第１クールの前半が勝ててた試合を引き分けで終わっただとか、あとは０−１で負けただとか、そういう試合がありましたので、その辺はやはり満足できない部分のひとつです。


今日の試合は攻守の切り替えの速い競った展開だったのですが、１−０ということで勝敗を分けたポイントは、監督としてはどこにあったとお考えですか。

　いろんなことが考えられますけれど、第１クール全体を通したときに、うちが中々欲しいときに決定力がなかったという部分、それに対して川崎のほうはしぶとく決めて物にしていく、そういう差。第１クール全体としての今の勝ち点の差を出しているような部分。そういうところが最終的に出たんじゃないのかなと思っています。


敗れてはしまいましたが、ここ２、３試合に見られたように試合の途中でバランスを崩すこともなく、最後まで集中して戦えたという意味では収穫という部分もあったのではないかと思いますが。

　そうですね。去年までは川崎とやったときに、ほとんどの試合で前線の３人にかなり自由にやられることが多かったんですけれど、その辺の課題というのは、狙いを持って随分と守備の連携が出来たかなというのは、確かに収穫だと思います。


逆に言えば、今日敗れたことで、今後のシーズンを戦っていく上でいい薬になるんじゃないかという気もしますが、いかがでしょう。

　それは分からないですけれど、やはり勝ちたかったのは間違いないし、薬になるかどうかというのは、今後我々が、この試合をどう捉えていくかにかかっていると思います。


第１クールを通して、ベンチーニョ選手が機能していないように思うのですが。

　いや、全くそのようには感じていません。

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