松田浩監督（アビスパ福岡）記者会見
2004Ｊリーグ　ディビジョン２　第８節　アビスパ福岡vs.ベガルタ仙台


試合を振り返って

　そうとう後味の悪い試合になってしまいました。まあ、いい薬になったと捉えなければいけないと思っています。２点取るまでは非常にいい形で進みましたけれど、２点を取った後の失点がすごく早かったところが一番問題だったかなと思います。３−１になるところのＰＫが外れたところで流れが決定的になったかなというようなところでした。


立ち上がりは非常にいい形で入ったと思いますが、10分くらいから、だんだん自分たちでリズムを崩してしまったような、それが１試合を通じて影響したような気がしますが。前半に押し込んで違った戦い方が出来れば、全く別のゲームになっていたようにも思うのですが。

　確かに最初に立ち上がりよくて、そこから自分たちのミスでピンチを招いて、非常にリズムが悪くなった時間帯があったんですけれど、それでも、ああいう形で１点が取れたのは「御の字」という形で、０−０でも仕方がないなと。逆に２回くらいフリーでヘディングされたシーンもありましたから、そういう意味では、１−０で折り返せてよかったと思います。

　昨日の日本vs.チェコじゃないですけれど、ああいう感じで、前半０−１になっていたら、（チェコと）同じような感じだったと思うんですね。それが、逆にこちらに１点あって折り返せたというところは非常にアドバンテージだったと思います。後半、２点目を取るところまでは、またいいリズムを取り戻して、そこまでは問題なかったと思います。

　結局そこで、いい気になってしまったというか、一言で言うと。そんなところが出た試合じゃないかなと思います。そういう意味で、いい勉強になった試合だったんじゃないかと。サッカーはこういうことが起こりうるし、この前の勝ち方も劇的でしたけれど、今回の負け方も劇的だったという気もするし、そういうふうに捉えてやっていこうと思います。


失点はいずれも右サイドからでしたが、そのあたりで守備の問題点はどんなところにあると思いますか。

　それもやっぱり、前半のピンチも自分たちのボールの取られ方の悪さからだったですけれど、そうなれば、どうしても速攻の形になって、しかもあれだけの精度があると、クロスのディフェンスが一番難しいんで防ぐのは中々難しいと思います。むしろ、そこに行くまでの取られ方だとか、準備をしていない部分だとか、そちらのほうが一番の問題だと思います。改善点としては、そういうところになると思います。


精神的な面が、まだ足りていないということなんでしょうか。

　足りていないというよりは、そういう点差や流れになったときに、同じ姿勢で続けられなかったというところ。それは前半についても、最初の10分間が良くて、その後に「なんだ、こんなもんか」という感じで少し余計なことが入ったりだとか。どんな状況であってもディシプリンを持って、やるべきことをやるということに関しては、そういうことですね。後半に入って２点目を取るまでは、そういうことがなかったので点が取れたという感じがありました。

　もともとそういうもの（精神的なもの）がないということではなくて、点差とか流れの中で、それと２連勝中というのもあって、いろんなことが関連して、サッカーの厳しさをもっと認識してゲームを進めなければいけないという部分が足りなかったということだと思います。


後に尾を引きかねない試合になったんじゃないでしょうか。

　それは切り替えるしかないです。

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