西村昭宏監督（京都パープルサンガ）記者会見
2004Ｊリーグ　ディビジョン２　第６節　京都パープルサンガvs.アビスパ福岡


試合を振り返って

　すべてにおいて今日は完敗なゲームだったと思います。早い時間に失点して、前半のうちに追加点、だめ押しと。一番前半の中でやっちゃいけない先制点、追加点、駄目押し点を取られてしまったということで。こういうゲーム、大事なゲーム、我々のトップについていかなければいけない立場で、こういうゲームを拾えないのは、やはり基本的に底力がまだないなと言うことだと思います。次節はこれを引きずらないようやっていきたいと思います。


PKからの１点という事で得点力不足とも言えますし、ＤＦのところも問題があったようにも思います。修正しなければならない点ということでは、現在、どういうことを考えていらっしゃいますか。

　まずディフェンスの所をしっかり、相手に先に点をやらないようにしないといけないということ。ディフェンスラインにけが人が多いので、チームに抱えている一番の優先順位の問題かなと思います。そういう意味では、後半に試した４バックも視野に入れて、何週間かを過ごした方がいいのかなと今は思います。


精神的な面での弱さというのがあるのかという気もするんですが、その部分についてはいかがでしょう。

　現実的に今日は先制点、追加点、だめ押し点と前半のなかで３つ取られていること自体、やはり、ひとつのゲームを失うことに等しい結果だと思うので。出来ない選手はこれからメンバーから代えるしかないと思います。


今日起用された中山選手についてはいかがですか。

　この一週間ですごくいい面が出てきたので今日メンバーに入れて、本来もう少し頭からと思ったんですが、けが人と交代メンバーの関係でこういう形になりましたけれど、今日の形で十分、いまチームがやってほしい事は出来ているんじゃないかと。彼については今日はすごくいいアピールをしてくれたと思います。


鈴木和がちょっと故障したようですが、手薄なDF陣ということもあって、余計に心配な部分ではないのでしょうか？

　そうですね、先ほどいったようにフォーメーションを４枚にして、まずしっかりとスペースを埋めて、いま手島と萩村と中村忠。これで４枚目が欠けてしまうので、そこはフォーメーションを変えて凌ぐしかないかなと思います。どちらにせよ、前節押しっぱなしで勝てずに引き分け。ある意味、完敗のゲーム、今日、６試合目で本当に逃げ場がないくらい完敗のゲームだったので、開き直って次節からやっていきたいと思います。


中山選手なんですけれど、この１週間調子を上げてきたということだったんですけれど、具体的に、どの辺がチームにフィットしてきたんでしょうか。

　まず、Ｊのチームに慣れてきたというんですかね、今まで高校のレベルからのプレーと少し寄せとか強さも違いますし、それが慣れてきて、落ちついて彼がボールを持ったときのいいプレーが出来たと思います。こういうゲームで自信をつけていって欲しいと思います。


今日は田原選手も出場しましたけれど、彼リベンチ入りの理由について教えてください。

　ずっとサテライトリーグだとか、紅白戦でいい動きをしていたんで、今日、チェ・ヨンスがあまり良くなかったので彼に思い切って代えて、彼にアピールしてほしかったんですが、ちょっとボールに絡めなかったですね。やはり、ゴールゲッターなので、最後、ネットを揺らすか揺らさないかということ、得点に絡めるかどうかということだと思います。


４点目を取られるまではほとんどシュートも打てませんでした。また、アビスパに読みきられているようにパスをカットされていましたが、攻撃面での問題点というと、どういう部分になるんでしょうか。

　うちはいいときは黒部とヨンスのところでタメが作れるんですけど、それが出来ないことが、あそこからビルドアップ、もう一回攻めきれないところだと思うので、一度トップにくさびのポイントを作るということが一番大事なんじゃないかと思います。


松井選手についてもお伺いしていいでしょうか。

　今日を最後にチームを離れていくんですけど、彼にもゴール、もしくはゴールに結びつくプレーを期待したんですけど、少し相手の厳しいマークもあったと思いますが、彼本来のプレーが出来てなかったように思います。ちょっと持ちすぎて、持つにしても、もう少しゴール前で持つことができればラストパスにつながるんで、いいんですけれど、持ってからバックパスになる場面が多かったので、その辺が少し、チームにとってはスピードダウンになったかもしれません。

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