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| 今日は勝つぞ！G大阪サポーター |
2004Ｊリーグ ディビジョン１ 1stステージ 第2節 ガンバ大阪vs.サンフレッチェ広島
2004年3月20日（土・祝）15:34キックオフ 万博記念競技場 観衆：11,250人
天候：雨のち曇
試合結果／ガンバ大阪１−０（前１−０、後０−０）サンフレッチェ広島
得点経過／［Ｇ大阪］マグロン（37分）
取材・文／貞永晃二
開幕の鹿島戦、１−０で終えるべき試合だったが、「昨日の友」新井場のインジュリータイムでのゴールで勝点１に甘んじたＧ大阪。一方、Ｊ１復帰戦となった清水戦をやはりドローで終えた広島。ともに190センチを越える長身FWを擁するが、マグロンはある程度得点が計算できる選手。一方広島の新外国人、ブラジルのチアゴがどのようなプレーを見せてくれるか。Ｇ大阪の方にもフェルナンジーニョという新顔が万博初登場だ。
静かな展開で始まったゲームは、まずＧ大阪がチャンスをつかむ。８分、カウンターを仕掛け最後はマグロンから大黒へ、一人かわした大黒の左足から右ポストを強烈に叩くシュートが飛ぶ。注目のフェルナンジーニョは豊富な運動量がウリだろうか、右で左でまん中でとフリーポジションで動き回る。しかし、まだ有効に機能しているとは言えそうもない。時間がもっとやはり必要だ。
広島も12分、左サイドに流れた眞中から上がってきた李漢宰へ。李はダイレクトでボックス内に流し込むようなパスを入れる。ダイアゴナルに動きボールに寄ったのは期待のチアゴ、そのままタテに入って左足で狙うが、GK松代がブロックする。
Ｇ大阪のDFラインは渡辺、實好、宮本、山口と並べた４バック。開幕戦でCBをつとめたシジクレイはボランチの位置に上がった。両サイドの攻撃面だが、山口が積極的に上がる一方、渡辺は広島・服部の対応に追われた。
相手ミスを奪った広島は34分、左サイド服部がゴール前へ大きく曲がるクロス。チアゴのヘッドにピタリ合ったが、Ｇ大阪にはGK松代がいた。松代は１分後、右からのチアゴの「足」でのシュートも見事にセーブし、今季も反応の鋭さはリーグ・トップクラスであることを示した。そしてこのスーパー・ファインセーブがＧ大阪の先制点の伏線となった。
37分だ。右CKをいつもの遠藤が蹴る。ゴール前を横切ったボールをボックス外で受けた二川が一人かわし左足でシュート性のボールをゴールへ。そこにはマグロンがいた。ワンタッチした瞬間、マーカー吉田と入れ違い左足でネットへ叩き込んだ。２試合連続での先制点、Ｇ大阪の課題はやはりリードしたこの後なのだ。
広島はカウンターからチアゴにボールが出る。マーカー實好が足を滑らせた瞬間ぐっとスピードを上げゴールに迫り、左足でシュート。しかしまたも松代が待ったをかける。
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| Ｊ１復帰初勝利だ！広島サポーター |
後半も追撃する広島にチャンスが多い。森ｱ和のシュート、チアゴのヘッドとGK松代を脅かすがやはり掛けられた鍵は開けられない。攻撃面で機能し切れないこと、守備面でのてこ入れかフェルナンジーニョを橋本に代えたＧ大阪。これでバランスを取り戻せるのか。67分、マグロンのヘッドはバーの上わずかに外れる。吉原が自陣で奪ったボールを持って駆け上がりプルバックパス。しかし橋本の足は空を切る。
茂木、佐藤一の相次ぐ投入でさらに押し込みたい広島だが、狙い通りに行かないのがこのスポーツの面白いところ。Ｇ大阪は43分にバロンに代えて中山を入れ、敵陣高い位置での追い回し。44分、サンパイオのヘッドシュートがはずれ、試合終了の時がきた。
広島にとって相手GK松代の存在はまさに「壁」だっただろう。たくさんのチャンスを逃し続けた結果、痛恨の敗戦となった。しかしその中での大きな収穫は、新外国人チアゴが十二分に機能することだ。ヘッドだけかと思いきや、足でも的確に枠を捉えることができる。まさに掘り出し物ではないだろうか
新井場がいた昨年とはうって変わって守備重視の戦い方を選択したＧ大阪。しかしそれがプランどおりではなかったことは、西野監督が会見で「不満だ」と話したことでわかる。昨季波に乗ったときの攻撃力を取り戻すことができるのか。それにはリスク覚悟の両サイドバックのオーバーラップ、ボランチのFW追い越しなど攻撃への積極的な関与が必要となってくる。とにかく結果は２試合で勝点４と出ているのだ。好結果が出ている間にコンビネーションをさらに磨くことが上位進出のかぎではないだろうか。
