松田監督（アビスパ福岡）記者会見
2004Ｊリーグ　ディビジョン２　第２節　サガン鳥栖vs.アビスパ福岡


試合を振り返って

　立ち上がりから非常にいい動きを見せてくれて、１点を取るところまでは非常にいい展開だったと思います。その後、少し、なんとなく自分たちのほうからメンタリティが変わってしまったというか、そこからリズムが作れなくなった、そこが今日の課題かなと思います。後半は、リードしていたという部分もあるんですけれど、福島とかを入れることで前からプレスをかけていって試合を進めようということでやったんですけれど、その後、うまい形で太田が２点を取ってくれて非常にいい試合でした。

　ここは福岡からも近いし、ファンの方も一杯来てくれて半分ホームのような気持ちでやれたし、九州ダービーということで、非常に意味のある試合に勝ててよかったと思っています。以上です。


アビスパがJ2に降格してからJ1昇格圏内に入るのは、おそらく今日が初めてだと思いますが、その点についてはいかがでしょう。

　何にも考えていません。まだ２節ですから。


後半は一方的な試合になりましたけれど、しっかりとボールをつないで、いつものサッカーができたというのが大きかったんじゃないでしょうか。

　我々はクロスを上げようということをチームスタイルにしていますけれど、クロスを上げさせないということもやっている守備の面からすると、前半は少しクロスを上げられていたと思うんですね。その辺でリズムが悪くなったかなという気がするんですね。そういう意味では、ちょっと中を固めすぎて外がおろそかになったかなという気もするので、まあビデオを見てみないと分からないですけれど、その辺は修正していかなければいけない点です。

　後半は、ホベルトがＤＦラインに吸収されずに、もう一つ前のところでプレスをかけられるようになってリズムが出来たかなという気がします。それで、後半はああいう試合になったんだと思います。


先週の試合の結果を受けて、今日の試合に出修正されたポイントというのは、どういった点でしょうか。

　相手が違うことですから、敵のスタイルも４−４−２と３−５−２と違いますし、全てが、この前の反省が今日の修正点というわけにはいかないんですけれど、ある程度引いてきて５バック気味になることは予測がついたので、そういう意味では、ただ放り込むだけでは難しいんじゃないかということで、ペナルティエリアの角辺りで、もうひとつポイントを作って、その辺りから太田を狙って精度の高いボールを入れれば、かなり確率は上がるんじゃないかなというようなところです。クロスの一つ前のポイントになるような攻撃をやってきました。


先発した太田選手の動きはどうでしたか。

　彼に対するプレーでイエローが相手に出ましたけれど、そうなってくると彼にとって非常に楽になると思うんですね。時間の経過とともにリズムが出てきましたし。彼のプレーとか、彼の強さが出てくると、彼の良さはもっと、もっと良く出てくると思うんですね。後半のほうが出来が良かったと思いますし、点も入りましたし。彼も久々の先発ということでリズムを出すには時間がかかったのかなという気もしますけれど、前半から、相手にとっては問題の選手になっていたと思うので、まあまあ狙い通りに頑張ってくれたと思います。


松本監督のチームと戦ってみた印象について教えてください。

　前節の試合も見させてもらいましたけれど、非常にメンタリティは素晴らしいモチベーションでやっているし、試合前は侮れないなと思いました。そこがやっぱり、一番、彼らの今期の強みというか、生命線だと思っていたので、こちらも、そういう部分では負けないようにということでやりました。やはり、そういう部分は感じ取れましたし、これからまだまだ驚きを起こすようなチームだと思います。


キャンプ中からゲームでの闘争心だとか、ゴールを奪うリズムとかを戻すのがポイントだとおっしゃっていました。今日は３得点を挙げたわけですが、そのあたりについてはいかがでしょう。

　そうですね、攻撃は水物だとかねがね思っていますし、そういう意味では３点取れたということは、実際クロスからのきれいな形での得点もありましたし、そういうのというのは、やはり選手の中の自信として残るでしょうし。キャンプ中からもFWの選手が点を取るという場面が中々なかったですから、そういう意味では、いい形で得点が出来て、そういう部分の解消になっていくんじゃないかなと思っています。


今日は米田君が割と高めの位置にいたということ、右サイドのコンビネーションが随分良くなったということ、この２点が前節の試合と違った点だと感じたのですが。

　平島とか、ほかの選手に関しても、うちはセットプレーが非常にいいと思うんで、ＣＫが取れればいいと思うんですよ、上がれなくても。そういう積極的な仕掛けを両サイドにやって欲しかったし、ＣＫが取れればいいというくらいの感じで。前に、中じゃなくて前を意識して。それと米田とホベルトというコンビの中で、どちらかというと、もう少しオフェンシブにもやれるんじゃないかなということで、今週は練習の中で、そのバランスを探っていこうということでやってきました。

●	松本監督（サガン鳥栖）記者会見
●	レポートに戻る