アルディレス監督（東京Ｖ）記者会見
第83回天皇杯全日本サッカー選手権大会　準々決勝　東京ヴェルディ1969vs.ジュビロ磐田


試合を振り返って

　今年はここまでということですよね。全ての選手たちに感謝しつつ、彼らのことを誇りに思っています。

　今日は戦う前から問題は山積みだったんですよね。何人も怪我人がいましたし、試合に出場するにしても100％ではない選手がいましたから。ただ、リーグ戦の時もそうだったんですけれど、全力を尽くしてくれたという意味では、これ以上のものを彼らに要求はできません。

　０−３という結果についてですけれども、これは事実を反映しているものではないと思っています。本当に我々はチャンスを作って勝利に近い戦いをしたと思うんです。特に前半などはチャンスは我々のほうが多く作り出して、我々のほうがいい試合をしていたと思います。もちろん、鍵となるプレーは例のＰＫですね。ちょっと冷水を浴びせられたような気分でした。そして後半に入って、彼らのリードという形になりましたので、試合展開としては、もちろん我々に不利だったわけです。

　そういうこともありましたが、ここで１年が終わりましたので全員が休暇になるわけです。そして、また来年の１月に新たな気持ちでチームは再始動します。振り返りますと、私が就任してから、チームは劇的な変化を遂げたと思います。その我々の変身を途中で止めてはならないと思います。これからも引き続きやっていかなければならないと思います。もちろん、現有戦力だけではなく、これから補強も必要になってきます。そういう様々なことがありますけれども、ひとつひとつに責任を追っていく必要があると思います。そして、そういうものを片付けた上で、来年は全力で戦っていきたいと思います。


ＰＫは三浦選手が蹴りましたが、最初から決めていたんですか。

　ラモンだったんですけれどね、本当は（笑）。
　ＰＫは通常はパトリックが蹴ります。ただ、いまはちょっとフィジカル的に100％じゃないんで、パトリック本人が自分が蹴るのではなく三浦に蹴らせてくれと要求してきましたので、それはそれで認めました。三浦は、三浦でＰＫのキッカーとしては非常に優れている選手です。


今シーズンはパスをつなげるサッカーをされてきたわけですが、それでも得点につながらない場合の打開策ということについて、来シーズンも踏まえて、監督はどのようにお考えですか。

　今シーズン、私が就任してからいくつか試合をしたわけですが、その中で得点が０であった試合というのは、２、３試合しかなかったはずですよ。ということは何も変える必要がないということだと思います。攻撃に人数もかけていますし、今日だってポストに嫌われたりはしましたが決定的なチャンスは何回も作り出しました。仙台戦だったでしょうか、２ndステージの最初の試合だったと思いますが、あの時以外は、我々はコンスタントに得点を重ねてきたわけですからね、我々は。

　問題があった時というのは、基本的に怪我人の問題とか体調の問題がありまして、キープレーヤーとなるラモン選手だとか、パトリック選手だとか、そういった選手の調子があまり好ましくなかった時で、そういった弱点が響いてしまいました。パトリックは、今日は偶然が重なったとしても100％の状態でピッチに立てるような状態ではありませんでした。50％か、60％か・・・それ以上ではありませんでした。そうなると、それだけでもチーム全体には響いてしまいます。本当にうちにとってのキープレーヤーですし、ゴール数も一番挙げているわけですから。

　そういったことは来年に向けての我々の不安材料になっています。その点が唯一不安な点ではないでしょうか。あとの点については自信があります。ですから、パトリックが本当の意味での復帰を果たすというのが、ひとつのキーポイントになると思います。


来期へ向けて最も補強しなければならないポジションはどこでしょぅか。

　もしパトリックの調子さえ良ければ、前の方は大丈夫だと思います。となると、ディフェンスと中盤ですね。

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