反町監督（新潟）記者会見
2003Ｊリーグ　ディビジョン２　第43節　アビスパ福岡vs.アルビレックス新潟


試合を振り返って

　非常に肩の凝ったゲームかなという感じは正直思っています。報道陣は今日、こちらにたくさん来てるんですけども、広島の方はあまり行っていないのかなとふうに、いまつくづく思っています。

　非常に厳しいゲームでした。福岡が、非常にプレッシングが効いて、なかなか中盤が機能しないと。それプラス、風来坊のベンチーニョがフラフラ、フラフラやって楽しんでサッカーをやってもらっちゃっているという状況ですね。それに対する処方箋は、いろいろ打ってきたんですけれど、結果が伴わなければ、残念だというしかありません。

　戦い方自体は、そんなに悪くなかったと思います。それと同時に、フットボールというゲームの怖さというものを感じた試合でもあったかなと。この教訓といったら変なんですけども、このストレスをですね、最終戦のホームでぶつけられればいいかなと思っています。最後、ホームでできるという喜びもありますし、是非ともラストゲームでJ1への昇格の切符を得られればいいかなと強く思っています。

　１週間、次は日曜日ですので、時間がありますので十分。多分、タフなゲームだったんで、明日の朝くらいになると怪我が痛いと言ってくると思うんで、十分ケアーして、ベストな状況を作って、戦えればいいかなというふうに思っています。以上です。


試合前から、ある程度、福岡が中盤をコンパクトにして組み立ててくるというのはわかっいたと思うんですけれど、処方箋を打ってきたと仰いましたが、それが結果を出せなかったというのは、どういうことだったんでしょうか。

　攻撃のテンポが、ちょっと前半、バタバタしてしまいましたね。つなげるところと、プレーをはっきりさせるところの差があいまいかなという感じがしたのと、２トップに当たったボールが、足の長いDFに引っかかったりとかいうシーンが多くて、そこでのタメというか、リズムが作れなかったのは否めません。後半になると落ちてくるのが福岡なんですけれど、前半よりはプレスが効かなくてプレーがやりやすくなったんですけれど、２人の間の距離とか、タイミングとかっていうのが、普段のゲームと比べると上手くいかなかったかなという感じは否めないと思います。


次の試合に向けて好材料があるとすれば

　そうですね。高橋が非常に守備においては非常にいいパフォーマンスだったかなと感じています。何よりも、メンタル的な部分で焦ってしまうっていうところが、いけないと思うんですね。普段着でやればいいところを、よそ行きの服を着てしまっている部分があるんで。それは、どちらかというと、今度はホームなので、試合の入り方、やり方とかはいいかなと思っています。


焦ってしまうというのは、どういう部分なんでしょうか。

　う〜ん。要するにサッカーの原則とか、そういうものを全て忘れてしまって、独りよがりなことをしてしまったりとか、自分のペースでやってしまうということですね。それっていうのは、チームにとっては有意義ではないということだと思いますね。そこら辺は、もうちょっとやんなきゃいけないかなという感じはしました。

　ただ、これはもう、ある程度、僕を含めて重圧があるのは・・・。こういう、今日、たくさんメディアの方がいらっしゃってるように、重圧があるのは分かっているんですよね。そこをどうやって上手くはねのけてやるかということですね。この１週間もたくさんのメディアの方がいらっしゃると思うんですけれど、その辺も踏まえて、いいマネジメントをしていかなければいけないと強く感じています。


前半、あまり両サイドから攻められず、後ろに下がって守っている場面が多かったように感じますが、あれは引いていたんですか。それとも、引かされてしまったんでしょうか。

　攻撃のダイナミズムという面ではですね、チーム事情が厳しいものですから、なかなか、攻撃の連動性というのはなかったと思います。たとえば相手が２人しか残ってないのに、こちらが４人残っているというのがありましたよね。それは、もうちょっと押し出してやらなきゃいけない部分で、それは反省点だと思います。

　ただ、個人にかなり起因している部分がありますので、簡単に言いますとストッパーの選手が４人で４バックをやっているような状況だったわけですよ。それはやっぱり、攻撃の連動性のダイナミズムにつながってなかったかなというふうに思います。だから、中盤を制覇されて、サイドに前を向かれてしまう、サイドチェンジされてしまう、プレッシャーがかかってなくて後手を踏んだ部分はあると思います。特に引いてやろうということではなかったです。


第４クールに関しては、結局アウェイで勝ち星を挙げられなかったんですが、そのへんの評価はいかがですか。

　振り返ってもしょうがないんで、ホームで勝ち星を取るように頑張るしかないですね。逆に言うとホームでは強いと言うことができますから。大声援をバックに頑張りたいと思います。

●	松田監督（福岡）記者会見