松田監督（福岡）記者会見
2003Ｊリーグ　ディビジョン２　第38節　アビスパ福岡vs.湘南ベルマーレ


試合を振り返って

　１−０という結果はなんとなく予想が出来たというか、非常に難しい試合になるだろうなとは思っていました。その通り、やはり相手はかなり守備的に来たので、そういう意味では、前半にああいう形で１点が取れたのは、本当に、もっともっと苦しくなるかと思ってたんですが、まあ、最後まで苦しい試合ではあったんですが、ちょっと一息つけたかなといった感じでした。以上です。


後半の最初に少し押し込まれた時間帯がありましたが、どの辺に問題がありましたか。

　相手がメンバーを２人交代してきた。ひとつは特に右サイドの加藤、18番の。彼が非常に生きるようになったと思いますね。広がりを持った部分もあったんで、ちょっとそこで、深みと広がりみたいなものを相手に作られたことが、中盤をコンパクトに出来なかった理由だと思います。どうしても対角線にボールを出されると、アレックスのところがラインを浅く出来ないので。どういうときでもコンパクトになっているというのが、ゾーンディフェンスをやるときの一番の生命線なので、そのあたりが一番の原因じゃないかと思っています。
　あとは戸田選手が入ったことで、ひとつロングボールの起点になったことで、それがいやらしい感じがしましたね。


前回のゲームの時点で、今年のJ1昇格がなくなったわけですが、そのことが今日のゲームに対する準備だとか、メンバーの選定だとかに影響はありましたか。

　まあメンバーに関しては全く影響を受けないということはないんですけれど、基本的には、そのときに調子のいい選手で行こうかなということには変わりないですね。ただ、ひとつ目標がなくなったということに関しては、やはり来年に向けて戦いが始まっていると。対湘南であれば今年はいい成績を収めているので、相手に苦手意識を持たせるということも一つの大きな戦略だと思いますし、やはり勝ち癖をつけていく、前から言っていますけれど。

　後期優勝というものがあるのなら、後期優勝を狙うというような。いまのところ、今日勝ったことで多分トップじゃないかと思うんですけれど、後期だけを考えれば。そういうことと、あとは第４クールを負けなしで行こうと。それが選手にも言ったことなんですけれど、そういうモチベーションを持ってやっていきたいと思います。


今日得点を挙げた宮崎選手ですけれど、チームで唯一、全試合出場しているわけですが、その辺りも含めて彼の評価を聞かせてください。

　やはり、今日結果を残してくれたわけですから、間違いなくいい仕事をしたわけですし、彼は身体能力の高い、まあ背は低いですけれど、非常に相手にとっては嫌な選手だと思います。チャンスメイクも出来るし、ゴールも取れるということで、最近は攻守の切り替えが早くなって守備の面でも貢献できるようになってきていますし。また、いまのワイドなポジションに限らず、いろんなポジションが出来るという選手という意味で、非常にユーティリティなプレーヤーだと思います。

●	山田監督（湘南）記者会見