張外龍監督（札幌）記者会見
2003Ｊリーグ　ディビジョン２　第32節　サガン鳥栖vs.コンサドーレ札幌


試合を振り返って

　この１勝までが、あまりにも長かったです。まずこの勝利をイエス・キリスト、神様にささげます。感謝しています。
　九州の暑さと札幌の暑さはだいぶ違っていて、前半はあまり我々が考えていなかった試合運びになったので、後半はシステムを変えて選手たちを少し落ち着かせました。そして後半にいいプレーが出来て勝利を収めることが出来たということです。


後半にシステムを変えたのが功を奏したとおっしゃいましたが、もう少し詳しく３バックにした狙いを教えてください。

　前半はあまりにも後ろからのビルドアップが出来なかったもので、そのビルドアップを２列目からやろうという狙いで、（吉川）京輔選手を入れて、みんなひとつずつ挙げました。そしてスナ（砂川）をクッション役としてトップ下に入れたことでスムーズにボールを回せるようになりました。


最後の瞬間、監督は派手に喜ばず、自分の喜びをかみしめているようでしたが。

　このスタジアムには思い出ががあるんですよ。僕が初めて日本に来て、このサガン鳥栖の前身のPJMフューチャーズの時に、このスタジアムが立ち上がるときからここでやっていたんです。ですから、お互いにいい試合をして、自分がここまで成長した姿を佐賀のファンに見せたかったし、選手たちがそれに答えてくれて本当にうれしいです。


後半の早い時間帯の得点だったんですが、ハーフタイムコメントで、サポーターのためにも絶対勝つということを言われているようですが、後半の開始から前半と違っていきなりダッシュがかかったように感じました。もう少し詳しく、どのような指示を出したのか教えてください。

　こんな暑さの中で間違った攻撃をしていたので、それを修正しました。後半最後に選手たちが何人か痙攣を起こしていましたが、それは前半にあまりにも間違ったサッカーをやっていたことで選手たちが走りすぎたからです。走るのも基本があるので、また基本からやり直そうじゃないかということで、まずボールを大事にしながら、いい状態になったら相手の裏を狙いなさいと。その前にはしっかりした基本戦術、グループ戦術をやろうと。それを出来る選手が集まっているんだから、あんな暑さで、あんなにスピードを上げて走っても続かないから、それを考えてやりなさいと伝えました。それを選手たちが受け止めたということです。

●	千疋監督（鳥栖）記者会見