松田監督（福岡）記者会見＆インタビュー
2003Ｊリーグ　ディビジョン２　第28節　アビスパ福岡vs.大宮アルディージャ


試合を振り返って

　結果オーライという試合だったかなという気がしますし、すこし大味な試合になってしまったなという感じです。前半は、予想以上のというか、相手のミスもありましたが、そこをうまくつきながら、非常にいい展開で２−０のリード。ただ、ハーフタイムの時にも言ったんですけど、２−０という得点差というのは非常に難しいというのはサッカーの世界では常のことだと。そこを言っていたんですけれど、ちょっと劣勢になって、２−２になった時点で全く分からない、どちらかというと向こうのほうがいい状態だったと思うんですけれど、そこから、そのままズルズルといかずに４−２にまでしたところというのは、ある意味、成長と見ていいかなという気はします。

　２点リードしてたところを、多分選手たちの中にも、この試合を落とすわけにはいかないという気持ちが沸いてきたんじゃないかと思います。まあ、２−０の時に相手が前４枚、５枚で、かなり攻撃的になっていたんで、３−０にするチャンスでやっておけばそれで終わりなんですけれど、そこで決められなくて、もし引き分けだったり、逆転だったら、取れるときに取っておかないとっていう試合になりかねませんでした。けれど、最終的には勝点３を取れたというのが今日の一番の収穫で、２−２に追いつかれた後に、もう一回奮起してくれたというのが非常にうれしかったです。以上です。


古賀誠史選手が、この４連勝中に決勝点にも近いような得点に絡んでいるんですけれど、彼の仕事振りについて、どのようにお考えですか。

　やはり、彼の持ち味というのは攻撃的な面だと思うし、流れをかえるだとか、１回のチャンスをものにする力というのがあると思うんで、そういう意味では期待通りに応えてくれていると思います。


林選手が今日も得点を挙げて、ここのところ大活躍ですが。

　相変わらずハードワークしてくれているのが彼の一番いいところで、それがベースで、その上で上背があるわりには足元がしっかりしてるし、後は点が取れてるって言うのはチーム状況が反映していることもあると思いますね。それだけチャンスがたくさん出来てきたということで。そういうことで結果が付いてきていると思うんですけれど、本人は相変わらず頑張ってくれているなと思います。またチームとしては高さっていうのも必要ですし、非常にチーム貢献できていると思います。


今日の１点目は練習でも見たことがないような素晴らしいシュートでしたが。

　もともとああいうシュートは持ってるし、前節の試合も大宮はあんまりバックラインの前っていうのはプレスが強くなくて打たさせてくれるっていうのがあったし、十分、そういうチャンスがあるんじゃないかと思ってました。


４連勝というのはチームとしては新記録なんですけど。

　あまり記録のことは意識していないですね。この前に３連勝していることが、この試合を勝てるという保障にはならないわけだし、逆に落とし穴になることもあるし、あるいは次がどこだというように星勘定とかをすると、この試合に集中できないというのは良くあることなんで、前のことも関係ないし、次のことも関係ないし、この１試合だけっていうことを続けていく以外にないと思っています。結果的に連勝ですけれど、それよりも勝点が上との差が縮まっていくことのほうがうれしいです。


それにしても前半とは違いすぎるほど違うチームになりましたね。

　やはり、選手が自信を深めていることが大きいと思います。２−２になる形というのは、（今シーズンの）前半でもよくあった形だと思うんですけれど、そこから勝ったということは、どこかに少し勝者のメンタリティみたいなものが出てきたんじゃないかと。あそこまでいってて負けるわけにはいかない、特に雨の中にたくさんのお客さんが来てくれている、そういう気持ちが出てきている、それで出た結果なら、やはり選手たちを認めたいと思います。


ピッチ状態もあって、割とミスも多かった試合だったんですけれど、そういう内容でも勝点３を取れたっていうのは単なる１勝というよりも、非常に大きな意味があったんじゃないでしょうか。

　今日は２−２になった時点で、かなり難しい試合だったんでね。よく勝点３が取れた試合だなと思います。３点目、４点目っていうのが大きかったし、それがなかったら、また結局はああいう形で３点目を取られてわけですから、４点目がなかったら引き分けという結果になっていたかもしれない。やはり取れるときに取ってるっていうのは大きいですね。

　相手はもう、本当にもう、速攻喰らってもＯＫということで攻めてきていたんで、ああいう形にはなると思ってたんです。そこのところを決められるか、決められないかっていうところで勝負が・・・。本当は３−０になっていれば、そこで終わったんじゃないかと思うんですけれど。


次に勝てば、いよいよ中位グループの仲間入りですし、勝てばどんどん順位が上がっていくという状況まで来ましたが。

　まだまだこれからですし、いろいろあるとは思いますけれど、一喜一憂をあんまりしないで１試合、１試合やっていくだけですね。

●	菅野監督（大宮）記者会見