小野監督（広島）記者会見
2003Ｊリーグ　ディビジョン２　第27節　アビスパ福岡vs.サンフレッチェ広島


試合を振り返って

　前節の敗戦から、どれだけ自信を取り戻して堂々とやってくれるかということで、今週、勝負していたんですが、途中までうまく行っても、最後のところを本当に、もっと自信に満ち溢れたプレーをしていかなければ試合には勝てない。また、自信を取り戻せるように、これから立て直して頑張っていきたいと思います。


前半の入り方は決して悪くなかったと思うんですけれども、途中から中盤のリズムが悪くなってしまった原因はどういうところにあるのでしょうか。

　カウンターを少し許してしまったことが１点、それから、むこうのDFラインと中盤との間のスペース、出たり入ったりが比較的うまくいっていた時間帯から、ちょっとボールよりもみんなが前のほうに行ってしまって、かえって自分たちでスペースを埋めてしまった点と。その辺を少し後半に向けて修正をしながら、あそこをもっと出たり入ったりしながら、スペースを使っていこうと持って行きました。


３位の川崎が昼間の試合に引き分けたことで、サンフレッチェは初めて３位に落ちたわけですが、その点について、監督はどのようにお考えでしょうか。

　現時点での順位というものは関係ないと思っています。あくまでも最後の最後で自分たちの目標を掴むこと、それしかないと思っています。


中山選手と松下選手を入れて、駒野選手と高木選手を出したわけですが、アクシデントがあったということでしょうか。

　高木は・・・。いや、アクシデントの前に実は交代の準備はしていました。それとアクシデントが重なったということです。


駒野選手はアクシデントということですか。それとも駒野選手も交代させようと思ってた？

　はい。そうです。


高木選手ですけれども、今日の評価をしていただけますか。

　彼の持ち味は発揮してくれたと思っています。粘り強いディフェンスと、飛び出していくところ、あとはポジション的なバランスとかは徐々に身につけていけばいいんで、期待していたことはやってくれました。ただ、アクシデントというよりは、結構、前に頭を打っていたようで、最後の方は動きが悪くなったのは仕方がないと思っています。


自信がないようなプレー、特にゴール前で自信のないプレーが多かったんですけれど、これを立て直すのは非常に厳しいと思うのですが、これから１週間、どんなようなことをやっていかれるつもりですか。

　非常に、自分たちは自信というものを掴まなければいけないし、自信は中々与えて付くものじゃないので、一つ一つのプレーの中で、どれだけ彼らが強いメンタリティを発揮してくれるかどうか、あるいは、そのために何らかの刺激を与えていかなければいけないと思っていますけれど、それに関しては、これからじっくり考えて、どういうふうに１週間で立て直してホームの試合を迎えるか考えたいと思います。


リカルド選手ですけれども、ここ数試合、序盤戦のようなパフォーマンスがないように思われますが、それに対する評価と、どのような指示をされているか教えてください。

　彼には本当に落ち着いて自信を持ってプレーして欲しいと、そういうことを練習の中でも話をしてやってきました。自信にあふれているとき、落ち着いているときは非常に素晴らしいプレーをしていますけれど、そうじゃないときと、多少、波があることは確かです。なんとか自信を持ったプレーに持っていきたいと思っています。


松下選手が途中から出ましたが、彼の評価について教えてください。

　かなり攻めに入ってた時間帯だったんで、彼の良さっていうのは出してくれたと思っています。特にキックの精度、あるいはリスタートからのキック、そういったところで彼の良さが出ていたと思います。それから、球際のところでも気迫あるプレーを見せてくれたんじゃないかなと思っています。彼にとっては、いい復帰になったと思っています。


前半の立ち上がりと、後半の立ち上がり、割と攻めているようで、しかしシュートが打てない時間帯がありましたが、それはどんなところに原因があるとお考えですか。

　それがもうすなわち、ここ数試合を引きずっているのかなと。せっかくそこまでいってるのだから、もっとやりきって欲しい、もっと自信を持ってやって欲しかったです。そういうのも、内から沸いてくる自信、それから思い切りの良さ、そういうのが結局は反映してくると思うんで、そこを身に付けていかない限り、中々どういう練習をしたところで、最後は気持ちのところの問題になると思います。

●	松田監督（福岡）記者会見