前田監督（水戸）記者会見
2003Ｊリーグ　ディビジョン２　第25節　アビスパ福岡vs.水戸ホーリーホック


試合を振り返って

　前半戦はかなり苦しいゲーム展開、水戸にとりましては押されっ放しの。うちのCFが怪我をしましたもので、そういう意味では楔になる選手が誰もいないと。もちろん、フランクと樹森で２トップを張ったんですが、高さではどうしようもないので、何とかスペースへ、スペースへ流れるようにいったんですが、それもあまり機能しなかった。また、初めて上園というのを使ってですね、なんとかそこでタメを作って起点にしようと思ったんですが、予想以上に福岡のプレッシャーが速かったものですから、そこで、むしろ、いい状況でボールキープができなかった。前半はよく凌いだなという展開だったと思います。

　ただ、第１クール、第２クールとやってきまして、うちのチームは粘り強い守備ということでやってましたので、むしろ点を取られなければ、いつかチャンスが来るということでやっていました。後半は３枚に後ろを変えまして、なんとか凌いでいれば１度はチャンスが来るだろうということで、その通りに、山崎がGKと１対１になりながら、２７分くらいですかね、あそこで点を取っていれば逃げ切れたかなと、シナリオ通りの、水戸にとっては、ゲーム内容よりも、後半ではそういうシナリオを作ったんですけれども、そこが全て、点が入らなかった、あそこが全てだったと思います。

　やはりベンチーニョにしましても、ちょっとの隙でも、一流の選手はつぼを知っているなと。その差がやはり、大きく今の状況の中であったのではないかなと思っています。ゲームを振り返ってみまして、そういうようなところです。

●	松田監督（福岡）記者会見