松田監督（福岡）記者会見
2003Ｊリーグ　ディビジョン２　第20節　アビスパ福岡vs.コンサドーレ札幌


試合を振り返って

　０−０ではあったんですけども、非常に内容のある０−０じゃなかったかなと思っています。ただ、あれだけの内容を出したんであれば、なんとか１−０でも勝たせてやりたかったなという気持ちが率直なところです。ただ選手は集中力を90分持続させて、それが失点０につながったと思いますし、あとはちょっとしたラストパスのあたりの精度があがれば勝ち試合になったんじゃないかなと思っています。以上です。


今日は宮本選手だとか、アレックス選手だとかが最初から結構上がっていましたが、あれは具体的に指示が出ていたんでしょうか。

　そうですね。相手がボックス型の４−４−２であるだろうということで、実際、そういう形だったんですけれど、極端にサイドが空くと思うんですよね。そこを両SBか、両ワイドの選手が使おうということがありました。特に逆サイドからサイドチェンジしてくるときには、SBの選手を積極的に使おうということは話しました。


その両SBの働きを見ていかがですか。

　今日は非常にいいチャンスメイクをしてくれたんじゃないかと思います。特に宮本の方は非常に効果的な形が多かったと思います。もっと使われてもいい場面もあったと思うんですけれど、本当にいいタイミングで上がってましたし、運動量のほうでも最後まで持ったし、非常にいい仕事をしたんじゃないかと思います。


途中から入った増川選手ですが、ちょっとミスしてピンチを招くシーンもありましたが、篠田選手と交代させた理由を教えてください。

　やはり、中盤でパワーが欲しかったということです。篠田も前半から非常にいい働きをしてくれてて、今日はぬかるんだ中で、最後の15分くらいになったときに（篠田に）疲れが見えてきた。そこをつかれるよりは、セカンドボールを拾える可能性は増川は背が高いのであるし、ルーズボールを身体能力を生かして拾って欲しいなということで起用しました。


勝点１なんですけれど、勝点３が取れた試合だと思いますが。

　そうですね、まだ記録を見ていないんですけれど、十分、それに値する試合は出来たんじゃないかなと思います。


再三攻撃の形を作って、ペナルティエリア付近まではかなりいい形で行っていたんですが、そこから攻撃の工夫が足りなかったということでしょうか。

　それとラストパスの精度の問題ですよね。ちょっと焦っただとか、ちょっと注意深くなかったというか、あっさりというか


簡単すぎた？

　ええ、そういう部分というのが不満なところではありますけれど。


勝つことは出来なかったんですけれど、ゲームの内容が今までと比べるとひとつの壁を乗り越えたような印象があるんですが、それの手応えはいかがですか。

　本当に勝ちたかった試合でしたけれど、これまでであれば、ああいう決定機を外してたりすると、集中を切らした形で失点を食らうという形で、せっかくいい試合をしていても、終わってみると負けてるという試合が多かった中で、今日も、その危険性はなくもなかったと思うんですけれど、非常に相手のアンドラジーニャを中心とした攻撃陣も怖かったんですけれど、その辺も集中して防ぎきったということは、ひとつの収穫だったんじゃないかと思っています。


FWの選手の決定力や精度の問題で、故障者もかなり戻ってきたんですが、今後、選手の入れ替え等をお考えですか。

　いえ、次節以降は、そんなに考えていないですね。実際、あそこの形までいけるということ自体が、今日のメンバーだったから行けたんじゃないかなというところもあるんで。あとは細かいところの課題、課題という意味じゃなくて、たとえばダイレクトが必要じゃないのにダイレクトでパスをしてしまったり、特に今日はスリッピーなグラウンドで、そういうところでミスだったりとか、つながらなかったり。もうひとつためてから味方の動きを見てから出せばというところがあるので、そういうところを、もう少し・・・。

　なんていうんですかね、なるべくワンタッチプレーのほうがいいんですけれど、ここはそれよりも確率を求めたとかいうことで、自分でいい判断をして自信を持ってやれば、結果が出さえすれば、それは絶対いいプレーなんでね。そういう責任感とか、責任の取り方で、もっと積極的にプレーしてもらいたいなということなんで。そういう意識を持ちさえすれば、技術的には問題のないところだと思うんで、そういうふうに取り組んでもらいたいなと思います。

●	ジョアン・カルロス監督（札幌）記者会見