ジェフユナイテッド千葉　サポーター通信　〜我慢くらべの90分：東京Ｖとの接戦を制す 　レポート／ルイージ

9月11日　千葉1-0東京V (２３節　市原臨海競技場）
81分：林丈統

蘇我スタジアム（フクダ電子アリーナ：フクアリ）でのこけら落としとなる横浜FM戦までほぼ１ヶ月。市原臨海競技場での開催は残り２試合。この日はＪ１残留に向けチームコンディションが上がっている東京Ｖとの対戦。

ゲームは開始２分のワシントンのヘディングシュートから始まった。執拗なねばり強い攻撃で主導権を握るヴェルディ。それは残留争いをしているものとはほど遠いすごみのあるものだった。

しかしこの日の千葉のキーパー立石には神が宿っていたようだ。至近距離からのシュートをことごとく跳ね返す立石。93年ジェフに入団以来、下川健一（現横浜FM）や櫛野亮の後塵を拝し、Ｊ１出場試合数わずか３９。今夏ナビスコ戦以降、櫛野の負傷というチャンスにしっかりと安定感ある守備をみせ周囲の期待に応えてきた。そして櫛野の復帰後もスタメンの座を守る。

この立石の頑張りに触発されたかのようにこの日の千葉のフィールドプレーヤーは集中を保つ。１対１でたとえ破れても、周りの選手が的確にカバーに入り、ヴェルディに余裕を持たせなかった。その頑張りが、相手のミスを誘い、シュートの精度を下げさせた。81分、その頑張りが報われる。東京Ｖのクリアミスを羽生直剛がバックヘッドでペナに落とし、フリーで走り込んだ林がゴール右隅に流し込み値千金の決勝ゴール。６年ぶりのフル出場を勝利で飾った。

1-0という最少得点で派手さはないが、どちらも９０分集中を切らさず戦いきった好ゲーム。ただ勝利に酔うというより、いいゲームを見た満足感に酔いしれた観客が多かったように感じられた。

次節は9/17はアウェで大宮アルディージャと対戦。17節での対戦では２−０で勝利しているが、相手のミスに助けられてのもの。集中を切らさないで粘りづよく戦ってきてほしい。首位G大阪との勝ち点差は１２は遠いようで近いものだ。可能性を信じて戦ってもらいたい。