鹿島アントラーズ サポーター通信 　〜ＨＯＴでないＨＯＴ６ここまで 　レポート／青山ケイ

７月のＨＯＴ６は４試合消化で２勝２敗、ホーム勝ちアウェイ負けとなった。横浜・ＦＭ、名古屋のアウェイはもともと苦手ではあり、再開後の不安が的中してしまった。初戦の清水戦こそそれなりにボール回しもうまくいったが、その後はパス出しが遅いのとマークされているからかミスが多くシュートまでもっていけてない。小笠原だけが次元の違うプレーをし続けワンマンチームになってしまっている。

　特に代表で使われないまま戻ってきた本山がすっかりコンディションを落としているのが最大のネック。瑞穂では不用意な言動で退場となってしまった（厳しい判定ではあるが、あの主審は昨年のＦＣ東京戦でもＰＫ見逃し異議の中田にイエローを出していたのだから審判の特性を理解していない本山が悪いと、現地観戦組としてあえて言っておきたい）。もともと異議等の口出しが多く、不調のイライラも重なり、いつかはもらうのではと心配していたが。

　隆行もさして良いとは思えず､体も張り切れず（ファウルはあまりとってもらえない）、清水戦でのドリブルシュートだけが良かったが、それっきり不発。アレックスとのコンビもぱっとしない。アレックスはやはり野沢と組んだ方が良いと思うが、その野沢もＦＭ戦の二列目起用では出来が悪すぎ。マリノス戦はおっと思わせるシュートも見せたが､フロンタ戦・名古屋戦は低調。

　アレックスはコンビネーションでさすがのプレーを見せるが、隆行と組んでいるうちにパフォーマンスが落ちてきてしまったように見える。マリノス戦後半登場の田代は抜け出すスピードも足技も見せ期待させたが、終盤に負傷、前十字靭帯損傷で今期絶望となってしまった。

　ここまで書いて、要は柱になるＦＷがいないと言うことに尽きる。柱がいないのならスーパーサブに期待したいが、田代負傷後は人材難となってしまった。深井は２列目で運動量で引っ掻き回した方が効果的だし、興梠・増田にはまだ荷が重い。でも若い選手の方が可能性はあるような気もする。我慢して使うべき時もきっとあるはずだろう。

　連動性を持ちボールも人も動くサッカーを早く取り戻してもらいたい（去年までのこんなサッカーはもう見たくないのだ）。また調子の悪い選手は容赦なくスタメン落ちさせるような厳しさももってほしい。瑞穂で豊田・本田の起用を見てセレーゾは何も感じなかったのか？

　まずは連敗しないように大分戦を勝ち、さらに大宮戦も連勝して中段に入らないとならない。また中段期間中ナビスコがないからといって休みは極力最小限にしてほしい。本田がぴあトークバトルで「１週間の休みは長すぎ、コンディションを取り戻すのに倍かかる」と言っていた。ぜひキャプテン自ら進言してほしい。８月の再開後はあっという間にガンバ戦がやってくるのだから。