浦和レッズ　サポーター通信　〜だんだん良くなってきた 　レポート／ジョージ・ベター

　２−１で辛くも勝利したが、内容は前節の新潟vs鹿島戦を髣髴とさせ、後半が怖いと思わせるいやな予感のする試合展開であった。

　達也のシュートのこぼれ球が運良くエメの足元に転がり、やすやすと早々に得点することが出来た。前半はボールは支配していたというよりさせられていた感じだ。得点の臭いはあまりしなかった。永井の得点機はオフサイドの判定であったが、あれはぎりぎりオフサイドではないと思う。新潟は速攻を狙ってきたが、精度の悪いパスのおかげでピンチも少なく前半を終える事が出来た。

　後半、新潟も攻めに来たが精度が悪く助かった。怖いのはセットプレーだ。レッズは後半もボールを支配したが、パスを回すだけでシュートまでいかない。これは、まずいなと思っていたらエメのフリーキックのこぼれ球を鈴木が冷静にボレーを決めてくれた。この後、ＰＫで１点を失うのだが、この得点が入っていなかったらと思うとゾッとする。

　だんだんチームが良くなっている、皆良く動くようになってきている、バックアップメンバーも充実しているから少々のけが人が出ても大丈夫というところまでは来ている。

　でも、まだまだ、連動した動きとか、ひとつ先、ふたつ先を読んだ速い動き出しや、そこへのパスがない。ボールを持った選手が何も感じていない考えていない。だから、せっかく速い動き出しがあってもタイミングを失ってパスが出せない。こんな事の繰り返しが多い。それと、もっとサイドを使わないと、最近は中央付近のプレーが多過ぎるような気がする。守備の厚い中央だからシュートチャンスは少なくしたがって得点も少ない。

　Ｊリーグが休憩中にいろいろやってその当たりを修正して欲しい。

　今日の試合で嬉しかったのは16歳のエスクデロ選手がデビューしたことだ。フィジカルはまだ弱いがなかなか良く頑張っていた。新しい血の投入はチームに変化と活気を与える。ギドにはもっともっと若手を使って欲しいな。