鹿島アントラーズ　サポーター通信　〜序盤を乗り切る 　レポート／青山ケイ

　広島戦・大宮戦と2連勝しその結果一年七ヶ月ぶりの首位に。ぱっとしなかった昨年と何が違うかといえばやはりアレックスの加入とボランチ陣の好調さにあるのかと思います。この２試合ではアレックスはゴールこそなかったものの、新相方の野沢がポストタイプではないため隆行と組んだ時よりもいっそうポスト・前線からの守備もこなしさらにワンタッチでのボール裁き・走りぬけも多くこなしと、今の鹿島にはかかせない選手になっています。中盤でパス回しをするウチのサッカーに相性が良いですが、５試合でよくで溶け込んでくれたものです。

　またボランチ陣。中田が抜けた後のフェルナンド・青木コンビは開幕戦こそ穴と思われたのですが、フェルナンドが青木を引っ張るような形でのびのびし始め、さらに青木も積極的な前線への飛び出しや守備も相手に体を当てるようなプレーが目立ち始めようやく自信をもってくれたようです。ある意味中田効果といえるでしょう。また２人に前線への飛び出しを許したセレーゾの功績が大きいでしょうか。

　さらに特筆すべきは、負傷中の隆行の代役である野沢のFWらしい動きと連続ゴール。鹿島で一番ウマイけどむらっ気が難点だった選手ですが、今年は勝負の年と自覚しているのかFW起用も不満を漏らす様子もなくいきいきとやっています。野沢の活躍に隆行・深井・増田・田代あたりにも刺激されていけばさらに若手の活性化になると思います。好調な時はこうした底上げが自然とできてくるものでしょう。

　この２試合、気温も試合内容も対照的だったけど劣勢な時も落ち着いて守備ができるように徐々になってきます。岩政が徐々に落ち着きが出てきました。ただ内田はコンディション悪い中で何とか踏ん張ってますが、アリをそろそろ先発で使っても面白いと思うのですが。

　好調な時はメンバーをいじらない方がよさそうですが、次節は一番の難敵の市原戦。苦しくなったら隆行の出番がありそうです。おそらく走り負けしそうだけど、後半隆行の走り・ファウルゲットでセットプレーに期待したいし、内容は良いからこの大一番で結果を出して選手達がより自信をつけていけることを願ってます。