浦和レッズ　サポーター通信　〜がむしゃらに行こう！ 　レポート／ジョージ・ベター

　ガンバ戦、清水戦ともに１−１の引き分けに終わり今だ勝利なし。両試合とも前半と後半では若干違うチームになってしまうような気がする。ガンバ戦は、ゆりかごゴールがどうしても欲しかったエメに引っ掻き回されてしまった。昔のレッズに戻ったような、トップの選手だけの個人攻撃に終始してしまった。サイドからの攻撃はほとんど見られなかった。

　バックは予想外なことに坪井がセンターに入った。前半は良かったけど、後半、吉原が入ってツートップになってから少し混乱してしまったようだ。その隙を突かれて同点弾を入れられてしまった。大分戦の疲れもあったのだろうが後半プレスが甘くなり、あわやという場面が少なくとも２回あったが運良く得点にならずに助かった。

　清水戦は、相手が引いてきたこともあり前半はレッズペースだったが、流れの中からの得点の匂いはあまりしなかった。前節のような個人プレーは少なく、パスを廻して崩そうとしていた。右からの攻撃が多く、山田が良く頑張っていた。肩の脱臼は大丈夫なのか心配になるほどだった。エメがサイドに開いてボールを受けクロスを入れる。エメの穴には永井が入って来て合わせるというパターンが度々見られたが、新しい攻撃のパターンなのだろうか？少し様子を見たい。

　バックはまたもや坪井がセンターだったが、ワントップの相手を誰がマークするのか、結局坪井がマークしている場面が多かったが、そのときには誰がラインコントロールするのか、少しギクシャクしていたように感じた。

　開幕時点はトップのエメと達也のコンディションが今一だったので皆で点を取ろうとしていたけど、ここに来て特に大分戦からはトップにお任せ的な面が出てきている。２、３列目からの積極的な飛び出しが皆無である。１歩２歩先を読んだフリーランニングがまったくない。サイド攻撃もあまり見られない。特に左サイドが少ない。相手の裏を狙う動きがない。ボールポゼッションは出来ているが、結局のところ相手のディフェンスラインの前でボールを廻しているだけ。人はいるけどダイナミックな動きがなく、ポジションが固定されているから脅威はない。

　良くなっているのか悪くなっているのか、よく判らない。とにかくがむしゃらにぶっ倒れるまで動き回ってほしい。早い動き出しの相手の裏へのフリーランニング、そこに合わせるパス、それと速攻の時は昔どおりの高速ドリブル、この組み合わせが随所に出てくれば得点は見えてくるのだが。