浦和レッズ　サポーター通信　〜２試合を終えて 　レポート／ジョージ・ベター

　Ｊリーグが始まり２節を終了、レッズは１分１敗、その他のチームも２勝したチームはなく混沌としている。昨シーズンも思ったけど、傑出したチームはなく、どんぐりの背比べ状態でどこが勝ってもおかしくない状態だ。今シーズンは開幕がいつもより早く、休養が不十分なのか、準備時間が不足していたのか、けが人が多いような気がする。レッズも、けが人ばかりで、エメも体調不十分で全盛期の面影もない。

　プレシーズンマッチの草津戦は、格下相手に受けて立ってしまい、ボールポゼッションは出来たけど、動きの量も質も良くなく、何とか個人の力で勝てた感じだった。続くＪリーグ開幕戦の鹿島戦は、ボールポゼッションは出来た。でも、ただキープしているだけで、変化のある動きやダイレクトプレーと昨年までの専売特許スピードドリブルもなかった。シュートもなんか変なシュートばかりで得点の匂いはしなかった。ウォーミングアップの最後にシュート練習をしていたが変なシュートばかりで、枠に飛ばない。少し心配していたら案の定だ。試合前の練習は見ていると面白い。

　チャンピオンシップのマリノスは、バックスピンのかかった長めのボールを蹴る練習をしていた。これは、サイドの裏へ蹴り込んで来る気だなと思ったらその通りだった。以前から思っていたけど練習の時に良いシュートを打っているチームは強い。鹿島戦は、鈴木の挑発に乗ってしまい、アルパイが退場で10人になってしまった。でも、１１人の相手に対して１人足りないことを感じさせなかった。でも、あの鈴木のプレーはスポーツマンシップに反するまったくひどいプレーで彼が代表選手とは・・・


　第２節は、Ｊ２から上がってきた川崎との、Ｊ１，２リーグの得点王対決になった。完調でないエメと好調なジュニーニョとでは試合にならなかった。加えて、怪我あがりの達也とのツートップではどうしようもない。ジュニーニョのスピードは脅威的だ。彼をどう止めるか各チーム大変だ。彼のミスとかで彼が直接絡む失点がＰＫの１点で済んだのは助かった。少し前のレッズを見ているようだった。

　試合開始早々は、川崎の早い出足にたじたじだった。でも、時間が経つにつれてボールを支配できるようになった。でも、結局、１−３にまで得点差を広げられてしまった。ボールは支配しているの、変化がないし、ドリブルもダイレクトプレーもない。ボールを止めて味方を探してパスをするの繰り返しだった。　

　岡野の得点の時にはドリブル、ワンツー、技ありシュートと変化あった。終了間際の得点は、アレとトゥーリオの闘魂のゴールだ。最後まで諦めない、勝てるという確信に満ちた気持ちのなせる技だろう。このあたりが少し前のレッズとは違っている気がする。それと、得点を取ったのは、酒井、岡野、の得点、トゥーリオとトップの選手ではない。どこからでも、また誰でもが得点できるようになったということか。

　ここで、約３週リーグ戦がないのはどのチームにも朗報だ。間にあるナビスコ２試合で色々なことも試すことができるし調整の遅れを取り戻したり、けが人は治療に当てることができる。今年のレッズで気になるのは新しい血が注入されていないことだ。けが人もいることだし、ナビスコでは、若い選手を使ってチームに刺激を与えるのいいのではないか。