アルエット熊本　サポーター通信　〜Kyuリーグの優勝争いの行方 　レポート／川邊宏次郎

　Kyuリーグも大詰めを迎えた第14節、開幕前は誰も予想もしなかったチームが首位に立っている。それはホンダロック。昨年の地域リーグ決勝大会に出場した沖縄かりゆしFCとヴォルカ鹿児島をねじ伏せ首位に立っている。開幕当初はただの勢いかと思われたが、残り４節を残しての単独首位、本物だ。さて我らがアルエット熊本はというと、まるで定位置かのようにずっと４位に居座っている。４位といっても13節の時点で３位のヴォルカ鹿児島に10ポイントも勝ち点で差をつけられている状態だ。

　３位のヴォルカは首位と勝ち点差３とまだ優勝の可能性を持っている。アルエットはというと優勝の可能性も降格の可能性もない中途半端な位置だ。そんな対照的な３位と４位のチームが14節でぶつかった。戦前の予想ではヴォルカが有利であった。しかし・・・。

　試合開始僅か30秒、FW相良からのスルーパスを受けた藤田が右足で流し込みいきなり先制。その後も面白いようにサイド攻撃が機能する。なんと前半だけで５点を奪う猛攻。後半にも２点を奪い、終わってみれば７−２とまたもや大勝となった。これでアルエットの通算得点は50。１試合平均3.57点という爆発的な攻撃力だ。しかしそれでも優勝争いできないのだからどれだけ守備がもろいかは想像できるだろう。

　この試合に負けたヴォルカ鹿児島は首位から６ポイント離され優勝争いから大きく離された。これでほぼホンダロックと沖縄かりゆしFCとのマッチレースとなった今期のKyuリーグ。九州には上を目指すクラブチームが多数存在する中、企業チームのホンダロックが優勝したら快挙だろう。だがそれがどうやら実現しそうな勢いだ。