浦和レッズ　サポーター通信　〜決定力が分けた新潟戦 　レポート／ジョージ・ベター

　対新潟戦は、開始10分で２点先取、これは楽勝大量得点かと期待させてくれたが、安心してしまったのかその後の動きは良くなく、試合は新潟に支配されてしまった。もし、鈴木慎吾の１発が決まっていたら結果は逆になっていただろう。エメがいるかいないか、つまり決定力の差が勝敗を決めた。それと、レッズには珍しくゴールが味方してくれた。運もあった。

　ゾーンディフェンスには慣れてきたが、まだ穴がある。その穴をトゥーリオの個人力でカバーしているといったところだ。だから、決定機を作られずに済んだ。新潟にボールを支配されているにもかかわらず、新潟にはゴールの匂いがしなかった。それから、ＣＫでフリーでヘッドされている場面がまだ見うけられる。ボランチは意欲的で、相手の攻撃の目を早い段階で摘んでいる。特に酒井が良く効いている。

　攻撃に関しては、やはりまだまだ個人の力に頼りすぎている。有機的な早い動き出しから崩すといたった場面は見られない。新潟の方が良いくらいだ。サイドの平川はよく頑張っているが、もっと相手の裏をえぐってマイナスのボールを入れることを心がけて欲しい。でも、比較的長い距離をドリブルしなければならい状況ではスタミナ的に厳しいかな。もう少し相手ゴールに近い地点でボールを受けられるか、相手の裏へのスルーパスをもらえれば良いのだが。サントスも徐々に調子が戻ってきているようだ。ただ、山瀬が相変わらず消えている時間が長いというか、長谷部に負けているというか、頑張って欲しいところだ。

　今節気になったのはエメだ。ハットトリックこそ達成したが、何となく動きの量が少ないような、真中でボーとしている時間が長かったような。いつもなら、ボールを追ったり、ボールを受けるために動いているのに動いていなかった。コンディショニングが良くなかったのだろうか？少し気になる。