ヴィッセル神戸　サポーター通信　〜約束事遵守 　レポート／林　ヒロヒサ

　相手がベストメンバーを組めない事に勝機を見出すのは些か卑屈では有るが、弱みに付け込む力は必要。どういう巡り合わせか、最近の鹿島戦は、相手の怪我人や出場停止の多さに恵まれている。そして５月２日も、本山、新井場、名良橋、青木が不在決定。もしかすると、深井とＦ・ジュニオールも。こんなアクセントのある選手に乏しい状態の鹿島でも、強かなクラブには違いなく、武器もハッキリしている。

　まずは確実にそれ等を防ぐこと。
　第一に、やはり小笠原の存在。攻撃においてトータルに決定的な仕事をする選手であることは誰しもが認める所。マンマークでも構わないから、きっちりと潰す。ただし、そういう汚れ役が神戸には居ないことが多少不安。次にセットプレー。これも小笠原に加えてフェルナンド、石川とスペシャリストが多いので不用意な反則は厳禁。当然のことだが、それを当然に出来るか否かが肝要。

　神戸自身に目を移すと、まずこの短期間４連戦をどう戦うか。すでにナビスコは引き分けに終わっているが、手堅い出だしと言った印象。これからは、ハシェックお得意の自由自在な駒の動かし方で、怪我人や出場停止を切り抜ける必要がある。加えて、悪い流れを作ると修正する時間が無いので、守備の観点から試合を組み立てるべき。鹿島には中盤の守備、ＦＣ東京にはサイドの守備とそれぞれに対策が変わってくるので、メンバーの意識統一も大事になる。

　鹿島、ＦＣ東京、広島の３戦で、勝ち点５〜７で御の字。弱気だが、今の未完成・未成熟な神戸には簡単では無い。