ヴィッセル神戸　サポーター通信　〜良化傾向 　レポート／林　ヒロヒサ

　以前、ハシェックがヴィッセル神戸をチェコ流に出来るかと言う疑問を書いた。現段階ではまだまだだが、それでも少しずつ形が観えて来た。最近の試合で際立つのが、絶え間ないプレスと押し上げ、球際の強さと言った類の豊富な運動量に支えられての一連のプレー。前半からエンジンがかからないもどかしさはあるものの、後半になってもペースが落ちず、精力的に前に出る姿は、トレーニングの成果。

　これで、チェコ特有の後方からの豊富な運動量による組み立ては目途が立った。次に必要なのは、前線のターゲットマンである。実際、ハシェックが就任の際に強化サイドにオファーを出している。単に大型の選手である必要は無いが、ロングボールが放り込まれても、ショートパスが足元に入ってもタメが効くＦＷは必要。この辺りの工夫が無いと、堅守のみが売りのクラブになってしまう。策士ハシェックの次の一手か、強化サイドの動きに注目したい。