湘南ベルマーレ　サポーター通信　〜来年に繋げる自信 　レポート／飯竹友彦

　ホーム平塚競技場でJ2リーグ第43節最後の試合が行われた。J1昇格候補の川崎Ｆ相手に、試合開始から攻めの姿勢を前面に押し出し、石原の諦めない攻撃が川崎DFのオウンゴールを誘い、坂本のスーパーゴールで２−２の引分けを演じた。
　昇格争いをする川崎Fには大変申し訳ないことをしたが、低迷を続けてきたチームとしては最後の最後に来て今期これまでのベストゲームを披露してくれたのは嬉しい限りであった。

　そして試合終了後のセレモニーでは、山田松市監督の挨拶があり「みなさん今日の試合はいかがでしたか？」「選手達はこれまで色々な課題に取り組んで戦ってきました」「これまでゆっくりと成長してきた成果を披露できるように、来年はもっともっと攻撃的で面白い試合をお見せします」と自信たっぷりのコメントを残した。
　これまで何度も試合終了後の記者会見で監督の声を聞いてきたが、マイクを通しでも聞き取りにくかった監督が、これだけ大きな声を出しているのを見たのはこれが初めてだった。

　しかし、ここで１つ疑問がある。「来年はもっと攻撃的な試合をお見せします」と語る監督は、本当に来年も続投なのだろうか。クラブ側からはまだ正式な発表は出ていない。しかし、ホーム最終戦でのコメントだけに、裏では既に確定の可能性もある。
　と、やや消化不良な部分もあったが、川崎Ｆ戦で見せたような試合をコンスタントに出せるようならば来期の展望も明るいと言えるだろう。
　グラウンドの中央で大きな声で話をする山田監督の表情は、その後の記者会見場でも変わらず、今のチームに手ごたえを掴んでいるように見えた。

　次節の山形戦はアウェイではあるが44試合の総括であり、地元からもバスツアーなどで多くのサポーターが駆け付ける予定だ。平塚競技場でのコメントを貫き魅力あるサッカーで勝利し締めくくってもらいたい。


　ホーム最終戦を前に、チームからは来期に向け新加入選手の発表も行われた。
来期の新入団選手は６人。
　GK：植村慶（中央大学）、DF：村山祐介（国士舘大学）、青柳雅信（筑陽学園高校）、MF：中町公佑（高崎高校）、吉井考輔（鹿児島城西高校）、FW：永里源気（湘南ベルマーレユース）。
　実力も経歴も申し分ない新人が入団となる。すこし早く試合でそのプレーを見せてベルマーレを上へと引き上げてほしいと期待がかかる。