湘南ベルマーレ　サポーター通信　〜サイド攻撃に期待 　レポート／飯竹友彦

　山田松市監督になり、勝てないまでも魅力のある試合を続け、４試合連続引分を続けてきた湘南ベルマーレだったが、遂にアルヴィレックス新潟に１?０で負けてしまった。
しかし、サミア監督解任直前のころに比べると、失点数が激減したことに気が付き、更には最近５試合のシュート数も２→６→１０→５→１０と１試合平均6.6本のシュートを打っている。得点を奪いに行く闘争心は見えてきた。

　そんな、ベルマーレの練習を見てきた。熱心に練習する選手と、繰り返し指示を出す監督。
システムも多少リニューアルしており、３?４?３を採用し４バック気味のＤＦを辞めた様子がうかがえる。チャカの復帰によりある程度守備の不安が消えメンバーを固めて連携を深める事に目標を変えたように思われる。
そして、攻撃に目を移すと、左から、高田（保）、柿本、キムとなり、両サイドからのセンタリングに余念がない。
しかも、ＭＦの選手が積極的にＦＷを追い抜く動作を何度も見せていた。

　新戦力の柿本の高さを使い、攻撃の糸口にする戦術は悪くないと思う。得点の出来ない試合が続くと、どうしても早く早くと気が焦り、最短距離の中央を狙いすぎてしまう。
しかし、キック精度の高いキムを右に、足の速さで裏をねらえる高田（保）の個性を生かし、サイドに基点を作ることでより高い位置へのポジション取り、よりゴールに近い場所でプレーする機会を増やす。
ゆえに、ゴールする機会も高くなる。
今は、とにかくゴールが欲しい。そして勝利を手にしたい。
「１つ勝てれば波に乗れると思う」
と、サポーターだけでなく、球団職員、選手もそう思っている。

　次の相手は水戸ホーリーホック。互いにトップにポストの出来るＦＷが立つシステムとなりそうだ。
見所は両サイドのガチンコ勝負。高いポジションを掴んだチームにより多くのチャンスが転がり込みそうだ。
山田監督の初勝利は、是非ホームでかなえて欲しい。