松田浩監督（アスパ福岡）記者会見
2005Ｊリーグ　ディビジョン２　第15節　湘南ベルマーレvs.アビスパ福岡


試合を振り返って

　前半、攻めながら中々点が入らなかったので、本当を言うと前半のうちに点がほしかったんですけれど、後半にああいう形でうまく点を取ってくれて、２−０という無失点の試合も出来ました。まあ、勝ち点３を取れて連勝できたというのが、今のチーム状況からすると一番ありがたいことだったと思っています。


怪我人が戻ってきて、チーム状態も上向きになってきたと思っていいのでしょうか。

　そうですね。本当に第１クールの間は怪我人が多くて、自転車操業みたいな形で選手を使っていました。それでも出た選手たちは頑張ってくれていたんですけれど、今は、より高い競争の中から出てくるという状況が出来ているんで、状況としては以前よりいいと思います。


怪我人が戻ってきたというお話でしたが、古賀選手、宮崎選手がサイドから何度もいい形を作っていました。それに対する評価をお願いします。

　彼ら２人の調子というのは、我々のシステムの中では非常に重要なんで、そういう意味では、彼らの頑張りと効果的なプレーというのは、得点にも絡んでますし、非常にチームを活性化していると思います。


後半に岡山選手をＤＦに投入しましたけれど、あれはロングボールを蹴ってくるだろうという予想からの起用ですか。

　いえ、川島が前半のうちに打撲をしていたので、無理をさせたくないなと。岡山がサブに入っていましたし。川島の大事を取ったというのが一番の理由です。


前半、攻めてても点がきちんと入らないという状況だったんですけれど、これから、どういう改善をしていけばいいと思われますか。

　結果論ですけれど、90分の間に２点取れればそれはいいし、もしかしたらジャブみたいに効いていたのかもしれないし、そこの辺は良くは分からないですけれど。ただやはり、前半の、特に立ち上がりに圧倒したときに点を取らないと、前半の途中からリズムが変わってピンチが来たように、どうしてもああいうことになってしまいがちです。今日の試合は、ちょっとなんとなく相手にペースをあわせてしまったようなところがあったんで、もっとやっぱり点を取るということに関してハングリーに持っていかないといけないと思います。

　また、今日の試合も前半のうちに失点を喰らうようなシーンもあったし、後半も追いつかれるようなシーンが実際にあったんで、水谷の好セーブがあって事なきを得ましたけれど、まだまだ、改善すべき点はそういう部分で残っています。自分たちでペースを崩してピンチを迎えているんですが、無失点の試合をやっていれば１点さえ取ればいいというのもあるし、中々点が取れない状況の中では、その辺はもうちょっと締めなければいけないと思います。


課題はいくつか残されていると思うんですけれど、カウンターの形だとか、両サイドの使い方、プレスをかけてボールを絡め取るような形だとか、チームの狙いとしているところの精度が上がったというか、随分手応えが感じられたゲームだったと思いますが、そのあたりはいかがですか。

　そうですね。これまでも点が取れないだけで我々が意図するサッカーは出来ているという部分があったんですが、メンバーが揃ってきたということと、固定されてきたということとともに、より改善されてきているかなと思います。


これで２位に上がりましたが、まだ混戦が続いています。これを抜け出すためにはどんなことが必要ですか。

　一番の抜け出す道は勝ち点３を取ることですから、そういう意味では引き分けないことだし、そのためには決定力を上げていくというのが一番の鍵になってくると思います。２点、３点取れるチャンスは必ず作れているんで、失点も随分と抑えてこれてるんで、やはり決定力というのが鍵になってくるところだと思います。


いまリーグで一番引き分けが多いんですが、これはどういった理由からなんでしょうか。

　ボール支配率とかシュート数だけが勝負を決めるわけではないですけれど、決定機の数だとかいうところで、勝たないといけない試合というものを０−０だとか、終了間際の失点で１−１だとか、そういう試合が多かったと思うんですよね。ここのところ、同じような試合内容でもミスによる失点がなくなったことと、決定力が上がったということで、結局、こういう結果を得てるわけなんで、これからもっと精度を上げていきたいということです。


次は首位の京都戦です。第２クールの大きな山場だと思いますが、次の京都戦への抱負などを聞かせてください。

　相手は首位を走るチームですし、前回戦ったときは惜しくも０−０の引き分けでしたけれど、我々は十分に戦えると思いますし、京都を叩いての３連勝ということなると、チームの乗り方の違ってくると思うし、いまはいい状況になってきているだけに、何とか叩いて少しでも差を詰めて、我々はドンドン勝ち点を重ねたいなと思っています。

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