松田監督（福岡）記者会見
2003Ｊリーグ　ディビジョン２　第22節　アビスパ福岡vs.湘南ベルマーレ


試合を振り返って

　素直にうれしい結果が出たという感想が率直な意見です。選手はずっとハードワークしてくれてたんですけども、中々結果が出なかったと。そういう意味で、選手も報われた形でいい笑顔を見せてくれたのが、僕としても一番うれしいことでした。

　今日は前半、非常にいいリズムで試合を進められて、福島の決定力というのが出て２−０で折り返した。ただ、それまでにチャンスがあったんですけれど、ちょっと外してたところがあって、いやな感じがあったんですけれど、福島が本当に良く決めてくれたなというのが率直な感想だし、その２点が非常に大きかったなと思います。

　後半は、相手の攻撃を凌ぎながら無失点で勝つというのがテーマだったんですけれど、無失点でということに関しては達成できました。欲を言うと、３点目、４点目のチャンスもあっただけに、きちっとそういうところで点を取る癖をつけなくてはというところが少し課題として残りましたけれど、全体的にはいい試合だったと思います。


今日で前半戦を９位という成績で終えましたが、前半戦を振り返って総括をお願いします。

　不本意な結果には変わりないです。ただ、私自身がJ2の対戦相手にしても、アビスパの選手にしても、戦力とかについて、きちんと把握できていなかったなというのが、まず第一にあります。それで、試行錯誤する時間が長かったというのが第１クールだったかなという気がします。第２クールに入って、少しずつメンバーが固定できるようになって、内容的には手応えを掴みながら進んでいたんですけれど、やはりそれが90分続かなかったりとか、第１クールで勝ちなれていないということが、もうひとつ勝ちきれない、結果に出ないということにつながったんじゃないかなと思います。

　勝点的には、第１クールと第２クールは一緒になったんですけれど、得失点差では10点以上、良くなったと思うんですね。そういう意味で、どの試合も、後半戦に向けては、どっちに転んでもおかしくないと、どのチームにも勝てる可能性があるという形に、やっとなってきたんじゃないかなというふうには思っています。


古賀選手と林選手が久しぶりに出場しましたが、この２人の動きについて、どう思われますか。

　はい。２人とも途中から入って、緊迫した仲で中々難しかったと思いますけれど、非常に良く頑張ってくれたと思います。古賀選手に関しては、特に途中から出てきた加藤選手、相手の。結構、うるさい感じの選手だったんですけども、その辺もうまく、足の速さなんかで押さえてくれました。林に関しては、福島に足の異常があったので急遽出ることになったんですけれど、チームが少し停滞したところで、前線でハードワークをしてくれて、FWながら、ムードを盛り返してくれて、前線で守備をすることで、ある意味、無失点に後見してくれたんではないかなと思っています。


キャンプ前、22名くらいを固定せずに戦って生きたいとおっしゃっていましたが、今後は、ある程度メンバーを固定していくというお考えですか。

　キャンプ中に言っていたのは、20名ほどは誰が出ても遜色のない選手がいることが理想だということで、まんべんなく使っていくというつもりはなかったんです。ただ、結果が出なかったこと、それであれば他の人にチャンスを与えようということで、誰かが早くチャンスを掴んでくれということでメンバーを代えていたんですけれど。そういう意味で、第１クールからメンバーが固定できれば、それに越したことはなかったんですけれど、そういう風には行かなかったということですね。

　ですから当然、ここのところ、いい形で攻撃の組み立てが出来たりだとか、そういうことっていうのは、意思の疎通とかが、固定したメンバーで図れるようになってきている分も大きいと思うんですね。そういう意味で、なるべくメンバーは固定していきたいなというふうには思います。

●	山田監督（湘南）記者会見