ガンバ大阪　サポーター通信　〜２戦連続のＦ・マリノス戦 　レポート／gambanna

この１週間で万博２戦連続Ｆマリノスとの対戦となった。

　１戦目リーグ戦。
　Ｊリーグ屈指の堅い守備を見せるＦマリノスが、ＤＦラインの前に１人余らせて、ガンバの攻撃時には、ＦＷ一人残しての全員守備でさらに守りを固めに来た。得意の早いパスワークは、Ｆマリノスの数人がかりでつぶしにくる速いプレスで、ことごとくカットされてしまう。フェルナンジーニョをＦマリノス選手がなんと一瞬のうちに７人で取り囲むシーンもあった。

　お互いの持ち味をつぶし合う両チームの攻防が動いたのはセットプレー。早いリスタートから集中力が途切れてたように先制され苦しい展開だったが、移籍初ゴールとなる伏兵渡辺のヘディングでガンバも追いついた。この苦しい状況で、いてまえトライアングルのコンビネーションで固い守備網を突破し、ワンチャンスで大黒が技あり逆転シュートを決める。何度見てもすばらしいシーンだ。

　しかし、逃げに入った大黒→實好の失策と思われるような交代直後、不安どおりにいきなり同点にされてしまう。それでも、運はガンバ側に味方した。リスタイムのセットプレーからの渡辺のヘディング。ヘディングしたボールが、ＧＫの上を越えてゴールに吸い込まれるスローモーションのようなシーンでは、スタジアムが一瞬静まり返っていた。勝ちきれなかった前の対戦の悔しさが生きたゲームだった。

　続いて水曜日の２戦目。

　準決勝１戦目ということ、両チーム選手の疲労蓄積、からゆっくりとした展開で進む。前試合で見せたＦマリノスの速いプレスは見られないものの、カンバのパスも乱れ繋がらない。抜群の決定力を見せるアラウージョも何度かあった決定機に決められない。

終盤、一気に大黒→吉原、家長→児玉と２人交代した直後からフェルナンジーニョへのプレスが甘くなり、絵に描いたような綺麗なワンツーからスルーパス、ＧＫの至近距離からのアラウージョのとどめの一発で前半戦を１点リードで終わることができた。得点後、アラウージョのガッツポーズは、今日これまでのうっぷんを晴らすかのような力の入ったポーズだった。

　２戦目、苦手の日産スタジアムで引き分け以上で終ることができれば、初の決勝進出。お互いどんなゲーム運びをするか見ものである。