ヴィッセル神戸　サポーター通信　〜レギュラー争い 　レポート／林　ヒロヒサ

　短期間で松永氏の首が飛んだ。しかし、ここまでの過程を観ていると、致し方なしと考える。確かに、もう少し見守るべきと言う意見もあるだろう。

　しかし、試合への入り方、ゲームの組み立て方が余りに弱気過ぎる。相手に合わせて我慢しながらのリアクション・フットボールを根幹としているので、勝ち点３への覇気が感じられない。しかも先制されると返す刀を持ち合わせていない。これは選手個人の能力の問題もあるが、モチベーションの向上は監督として出来たはずであり、それがタスクだ。広島戦の前半で戦術的にもメンタル的にも崩壊しているチーム状態を観て、監督交替しかないと踏んだ。恐らく多くのファンもそうだっただろう。

　さて、鬼軍曹レオンが急遽登場と相成った。名称の誉れ高いので期待は高まるが、こう言ったタレント不足で状態の悪いチームの指揮を取ることは珍しいのではないか。恐らくすぐには結果を求められない。ただ、監督交替と言う判り易いカンフル剤で選手が、覇気だけでも取り戻してくれればプラス材料。

　大分は４バックで来る。パトリック不在ながらも安定感が高い。ヴィッセル神戸は大分に２敗２分と相性も悪いが、打破出来る相手ではある。全体的に速いチームではないし、試合を支配して来るタイプでもないので、ポゼッションを高めて、スピードで裏を突くと言うシンプルな攻撃を繰り返して欲しい。高さ勝負では分が悪いので、スペースを活かすと言う、これまで一切出来ていない事、しかし基本的な事を、執拗に執拗に。守備面は、完全に組織化されていないから失点は覚悟、撃ち勝つ位の気持ちと、先制点は絶対に取ると言うゲームコンセプトで入れば、結果は付いて来る。