鹿島アントラーズ　サポーター通信　〜ブラジル人に引っ張られ 　レポート／青山ケイ

　考えあり昨年よりホームはSOCIOメインに変えたけど今もアウェイはゴール裏を選んでいます。ゴール裏の熱さはアウェイでこそ。柏の葉は屋根で声が響き密集した立ち席と条件が揃うからか今までも熱い雰囲気になることが多い気がします（他ではやはりヤマハ）。今回の試合はまさにアウェイゴール裏の醍醐味を久し振りに味わえました。

　試合前からの盛り上がりを選手が感じ取ってくれたのか、序盤から青木・フェルナンドの両ボランチが飛び出し前線とうまくからみ、フェルナンド・アレックスのゴールを生みました。ボランチの飛び出しは昨年までは後半追い上げなければならない時だったように思うけど、今年はセレーゾが解禁したのか選手の判断によるものなのか、何にせよ攻撃に厚みが増します。やはりフェルナンドはコンディションが良いようで頼りになります。そして圧巻はアレックス。後半３バックに変えてきた相手に押され続けた時間帯に抜け出してDFと一対一、溜めから冷静に振りぬき角度のないゴールを決めました。ここ２〜３年助っ人になりえなかったブラジル人を見てきた者としては、やっと当り外人が揃い外人頼みと言われて逆に嬉しい気持ちを味わっているような状況です。彼は本山と本当に相性良いようです。もう一人相性の良い隆行が怪我のため野沢のコンビとなりましたが、こちらは今一つ働けませんでした。

　後半途中からは新外人アリを右ＳＢに投入。ストライドが大き区前傾姿勢で走る様はスピードこそそれほどでもなくともフィジカルが強そうで一対一を制してのクロスを今後どんどんあげてくれそうです。どうも攻撃面が目立ち心配が守備ですが、守備を教えるのは得意のセレーゾならそのうち何とかなるのではないでしょうか。

　好調なブラジル人に引っ張られ日本人選手達も競争意識をより強くもってシーズン序盤を乗り切ってほしい。昨年もリーグ戦３試合終了までは負けなしだったけどジェフ戦で躓いてから勝ちきれなくなりました。その意味では昨年ホームでスコアレスドロだった次節広島の試合はキーになりそう。ビッグアーチに対して私自身ははいまだに苦手意識が強く残っていますが、次もアウェイの醍醐味を味わいたいぞ。