鹿島アントラーズ　サポーター通信　〜２ndを前に 　レポート／青山ケイ

１st最終戦の白昼夢のようだった敗戦＠横国後２ケ月近く経過し、いよいよ２ndが開幕。この間、代表選手達不在の中浦項スティーラーズ戦＠青森、ナビスコ予選２試合、バルサ、バレンシアとの親善試合とこなしてきました。試合毎に出来の波は激しかったものの、特に浦項戦など３バック時の名良橋・新井場両ウィングのサイドチェンジやアタックに磨きがかかり、これは４バックで変えても同様で、両ＳＢは鹿島の生命線と改めて認識しました（セレーゾは３バックは攻撃時のオプションと考えている様子。小笠原不在時にはかなり有効な攻め手ではないだろうか？）。また、まだ好不調の波が激しいながら野沢・増田・中島の動きやセンスも楽しみとなってきました。

　とはいえ、このオフは何といっても鹿島にしては珍しく新加入／放出選手の動きが活発となりました。熊谷・平瀬の移籍、鈴木の復帰、そして待望の｢普通のＦＷ｣バロンの獲得。熊谷は鹿島では貴重なダイナモタイプのボランチ、中田のベストパートナーとして完全復活を信じ続けてきただけに残念ですが、青森でのセレモニーを見て気持ちに整理がつきました。本人が希望していく地元東北の仙台でもさすがと言わせる働きをぜひ願っています（怪我との戦いは今後も続くのでしょうが･･）。

　平瀬については、とにかく神戸で活躍してくれればこちらも素直に嬉しく思うでしょう（これ以上は言及しないでおきます）。そして隆行・バロンの加入。隆行はアジアカップでの消耗が心配ですが、青森で中島とのコンビが良かった点を思い出し期待しています。そして、期待が一番大きいのはやはりバロン。名良橋・新井場ともハイクロスの精度が高くないが、バロンの頭にあわせられるよう猛特訓をしてほしいものです。またバロンはこぼれ球を狙える点からも、シュート数は１stよりは確実に増えるでしょう。守備の負担は減らしゴール前で張っていてほしい。そうした「普通」のＦＷが鹿島では一人もいなく貴重な存在ですから。小笠原・本山らがいかにバロンの特長を掴み生かせるかが鍵でしょう。

　柏戦・ガンバ戦ともに理由あって生観戦できません。第３節市原戦は大変な戦いになるでしょうがＦＷ陣の活躍を楽しみにしています。ぜひとも開幕ダッシュの成功を願って。