アルエット熊本　サポーター通信　〜爆勝２ 　レポート／川邊　宏次郎

　Ｋｙｕリーグが開幕して早くも２ヶ月半。リーグ戦も折り返しを迎える第９節がホームの熊本で行われた。対する相手は元ＪＦＬのサン宮崎（旧プロフェソール）わずか３年前にはＫｙｕリーグをダントツの強さで優勝しＪＦＬまで駆け上がったチームではあるが昇格した年にＪＦＬで１８チーム中１８位となり、１７位のアルエットと共に降格した。今となっては元強豪の面影はなく、８節を終わって０勝８敗と最下位に沈んでいる。前節、海邦銀行ＳＣに８−１と大勝しているアルエット。ホームでも最下位相手に大勝し地元のファンを喜ばせたいところだ。

　この日の熊本は大雨洪水警報が発令されるほどの豪雨。さらに強風が吹き荒れるという、まさに嵐であった。そして試合も嵐となる。キックオフ直後からボールを支配するのは我らがアルエット。対するサンは個々の動きはそこまで悪くないのだが、最下位のチームらしく連携はバラバラだ。そして迎えた１３分、ボランチの西村からのパスをエース相良がヘッドで合わせ早くも先制。その後も勢いは衰えず再三ＧＫとの１対１のチャンスを作るもシュートミスから追加点を奪えない。

　そんなもやもや感がつのる中、またもや相良が決めてくれた。３０分、中盤の鮮やかなパス回しから最後は相良がエリア外からミドルを突き刺した。さらに４１分にも相良がシュートの跳ね返りを押し込み早くも前半だけでハットトリックを達成、前半を折り返す。後半さらに勢いの増すアルエット。５１分、後半から入ったＦＷ吹氣がミドルを決めて４点目、５３分にもボランチ高崎がミドルを決め５点目。６４分、吹氣がデフェンダー、ＧＫをともにまた抜きし６点目。２分後にも吹氣が決め早くもハットトリック完成。７点目。

　７１分、トップ下田尻のセンタリングをまたまた吹氣が蹴りこみ８点目。その１分後、左サイド森本が倒されＰＫ。自身がキッカーとなり蹴るもＧＫに弾かれる。だがこれを右サイドの元トリニータの赤星が押し込み９点目。８０分に一瞬の隙をつかれ１点を返されるがロスタイムにも相良と吹氣がとも１点づつ奪い、終わってみれば１１−１とありえないスコアで勝ってしまった。大雨も強風も心地よく感じられるほどの結果だった。

　次の日、首位のホンダロックには２−５で逆転負けしてしまったが、しばらくはこの勝利に浸っておこう・・・。