鹿島アントラーズ　サポーター通信　〜不完全燃焼 　レポート／青山ケイ

　スコアレスドローの仙台戦。相手がべた引きとはいえ降格争い中のチームを相手に最後まで点が取れず、負けに等しいともいえます。この１〜２年の鹿島は力の差のある相手にはとことん合わせてしまうサッカーをしています。とはいえ今節は引分けが多く首位をキープはしました。

　前半は特にお互い慎重だったのか、鹿島もラインが深くシュートまでもっていくような攻撃ができませんでした。後半になりサイドをえぐり出し動きも出てきてシュートを打つシーンが増えました。青木の弾丸ミドルは惜しくもポスト直撃。その後も攻め続けてはいるのですが、平瀬・小笠原と続けてフリーのシュートを外す。１stの大分戦、市原戦のように相手ＧＫが当りまくったわけでもなく、要はシュート力不足、決定力不足。エウレルが足を痛んでいた様子だったので速めに交代させていればとも思うけど（本山既に交代では）、チャンスメークできる人がいなくなってしまうし・・・。やはりＦＷ／１．５列目の人材の数的不足は顕著と思われます。

　この数試合、鹿島ゴール裏は平瀬コールをめぐってコールリーダーと一般サポとで意志が統一されていません。この試合ではそれがピークに達し、私も試合応援に１００％は力を注げず仙台側の応援が楽しそうに見えてしまい不完全燃焼でした。正直試合どころではない心理状態。目の前で戦っているわがチームの選手全員を全力で応援する−−こんな当たり前なことがしにくいだなんて・・・。平瀬の出来が悪いからこそ（爆）試合中は叱咤しつつ大いに激励するしかないと思うのですが（何だかんだ言って大分戦・市原戦で貴重なゴールをあげているのだからのってくればもっとゴールを量産してくれるでしょうし）。

　次の試合はアウェイ磐田戦。チーム・サポーターとも必死になるにはうってつけの相手。しかも相性の良いヤマハスタジアム。あの狭いゴール裏で９０分完全燃焼できれば、選手にも思いが通じ結果がついてくるような気がします。しかも、もしかしたらあの洋平が目の前のゴールマウスに背中を向け立っているかもしれない。これは燃えるぞ。９７年ＣＳを思い出すにつれ因縁めいたものを感じます。

　このままゴムを伸ばしきったまま２ndを戦い続け、いつかは優勝戦線から脱落してしまうのか？と不安は大きいですが、今は一試合一試合を全力で戦っていく（はず）の選手を全力で応援していくしかないでしょう。少なくとも１st終盤のやる気が感じられない戦い方はなくなったように思えるからです。平瀬！ 磐田相手には案外とゴールを決めてるのだから、今度もゴールをして私達に思い切り平瀬コールをさせてください。