鹿島アントラーズ　サポーター通信　〜やればできる 　レポート／青山ケイ

　ジェフ戦との首位決戦は久しぶりに結果も内容もある実のある戦い、会心の勝利でした。前回のレポートのように、とにかく結果をと悲壮な気持ちで臨んだだけに、鹿島とがっぷり四つに組んで本気にさせてくれたジェフには感謝しています。強いチームと素直に思います。

　特に前半はボールを奪ってからスペースを意識したボール回し＆走りこみ、ジェフのお株を奪うようなムービングサッカー。鹿島の調子の良いときは前からのプレスが効き攻守の切替後素早く縦への突破をしていましたが、これが復活したように見えました。特にエウレルのボールをもらってからの動き＆パスは素晴らしい。小笠原のＦＷを追い越すような飛び込み、これも最近何度かトライしてたものの、なかなか実を結ばなかったですが、今回はエウレル・平瀬がよく見ていて決勝点を生みました。本人も納得の出来だったのでしょう、終了後のゴール裏への挨拶では珍しく（爆）何度かサポーターの呼びかけに応え手を上げてました。

　後半は一点のリードゆえか守備重視、とはいえチャンスにはカウンターを狙う展開。ここ数試合足元ばかりでカウンターができなくなっていただけにこれは心強い。まあ、平瀬はまだまだスペースへの意識が足らないのか二列目と息があわないシーンも目立ちました。また、ひと頃は体を張ったポストをしてたけど、またサイドに流れて足元にボールもらおうとしている。とはいえ先制点の振り向きざまのシュートは見事。ホント、難しいシュートを決め簡単なのを外すところはマジーニョそっくり！？ （ポストの出来は段違いですが・・）
　本山もスペースへのスルーパスは何度か通してたけどパスの後のゴーがなく止まっているシーンもまだまだ。パスに満足することなく走ってほしい。

　相馬退場後どうなるかと思いましたが、本田・池内投入後がっちりセンターを守りながら攻撃にも転じていけてました。そしてフェルナンドＦＫからの秋田ヘッド。ベンチメンバー達と抱き合って喜ぶ秋田を見て、2001年ＣＳ第一戦を思い出したサポーターは多いはず。帳尻合せのようなチェ・ヨンス退場がなくても最後まで失点せずにいけたでしょう。

　ロスタイムの名良橋の果敢なゴール前への走りこみ＆枠を捉えたシュートには驚きをこし笑ってしまいました。その直後、自陣ペナ付近でファウルを与え阿部のＦＫを招いたのも彼。相変わらず彼のプレーにはわくわくし驚かされもします・・・(汗）

　一番心配だった青木＆フェルナンドのボランチはまあまあ機能してましたが、ＦＷ同士／２列目との連携などまだまだ改善の余地はあります。こういう戦いの次にころっとやられてしまう悪い癖も１stだけにし、残りの試合は内容を追求しながら結果を出せるよう踏ん張り続けてほしいものです。