ヴィッセル神戸　サポーター通信　〜乱れ撃ち 　レポート／林　ヒロヒサ

　昨年から今年序盤にかけて、神戸の攻撃は荒っぽかった。あまり組み立てなどはせず、とりあえずねじ込みにいく不器用なスタイル。その分シュート数が、２０本を超えたりもして攻めの姿勢は伝わってきた。決定率は最悪だったが。

　しかし、ここ最近はシュート数も激減。一桁台が続く始末。確かに、打てば良いと言うものではない。しかし、打たなければ入らない。

　今のように、引き篭もって守っていれば、最低限の形にはなる。しかし、市原戦、清水戦のようにいずれこじ開けられる。
　
　シュート数激減も、引き篭もりも、基本的には確率に比例する競技には不向きな傾向だ。これが、ノックアウト方式ならまだしも、リーグ戦なら尚更。

　必ずしも、ポゼッション・フットボールばかりが良いとは考えないが、ろくなカウンターも繰り出せないなら、ある一定のゲームコントロールは必要不可欠である。ビスマルクがその役割を果たしてくれるか。朴や山口、シジクレイも絡めて、持てる中盤を形成してしまうか。積極性が出て来たサイドを生かすも殺すもその中盤次第。岡野をパートタイマーとしてフル活用するためにも、中盤の役割は大。

個人の技量と、采配に注目の東京Ｖ戦。