浦和レッズ　サポーター通信　〜トータル５位以内への道 　レポート／ジョージ・ベター

　ナビスコ準々決勝、vs.ＦＣ東京戦は守備を固め速攻を仕掛けてくるＦＣ東京の術中にはまったが、何とか引き分けに持ち込めました。相変わらず攻撃は、得点を取れるという気がしません。ただただ、パスを相手のディフェンスラインの前で回している（回されている）だけ。止まった状態で足許から足許へのパスをつないでいるだけで、シュートへ持ち込むイメージが何も感じられない。縦への動きも、２，３列目からの飛び出しも、遠目からのシュートも無い。結局エメの個人技からとセットプレーからの得点しかあげることができない。

　システム的には３−５−２だけど、結局のところ５−３−２になってしまっている。サイドの山田と平川が最初から積極的に攻撃を仕掛けないと良い攻撃はできない。サイドの２人にはきついだろうけどゴールラインまでえぐってマイナスを入れ、仕事が終わったら全速力で戻る。その繰り返しをぶっ倒れるまでやって欲しい。そのくらいやらないと代表のサイドは山田のものにならないだろう。

　ボランチも同じ。チャンスの時はＦＷを追い越してシュートを狙う。遠目からでも思い切ってシュートを狙う積極性を見せないと得点は取れない。守備も、室井はスピードが無く安定感に欠けるし、坪井は昨年ほどの安定感が見られない。ゼリッチが怪我でニキとの３人でディフェンスラインを構成することになると思うがチームワークにも個人の安定感どちらもちょっと心配だ。

　前期が終わった段階では、山瀬の復帰による攻撃力の強化とニキの加入による守備の安定と展開力に期待が持てたが、ゼリッチの怪我と今回の攻撃を見ている限り、それも夢のようだ。得点を上げる匂いはしないが失点の匂いもあまりしないチームが、失点もありうるチームになってしまった。全員が死に物狂いで動き回らないとトータル５位以内は夢物語に終わるだろう。