ヴィッセル神戸　サポーター通信　〜距離 　レポート／林　ヒロヒサ

　前節、Ｇ大阪戦は劇的な勝ち方で、再開初戦としては良い景気づけになった。しかし、ナビスコも含めて公式戦４試合連続の３失点は気掛かり。特に守りが売りのチームだっただけに。

　理由は色々と考えられる。突き詰めて言えば、個人の技量。技量が圧倒的で、試合を支配仕切ればピンチも無いわけだから、失点の可能性も減る。Ｊでは磐田が見せ付けることが多い。しかし、こればかりはどうしようもない。
　ここ数試合の失点を見ていると、相手にノー・プレッシャーのフリーでボールを持たれて、攻められる場面が目立つ。

対応は２つ。

　一つは、夏場には向かないが、やはりプレスをきつくかけること。ピッチ全体では厳しいので、リトリートを確立させて、ハーフウェイライン過ぎから一気にプレスをかける。
　もう一つは、前線のボールポゼッションを増やす。個々の技量が多少落ちても、放り込みばかりせずコンパクトに、ボランチを含めて回す。ボランチは、簡単に叩くだけではなく、ボールとゲームを落ち着かせてコントロールする本来の役目を負わなければならない。守りの人の役目だけでは、全体のバランスが崩れる。

　全体がコンパクトに引きながら、回して、ゆっくりとしてゲームをメイクできるか。
　回復への鍵。