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いよいよ歓喜のフィナーレが始まる!
2005Jリーグ ディビジョン2 第34節 湘南ベルマーレvs.アビスパ福岡


文/中野義幸


 ドローに終わった甲府戦!
 勝てなかった!いや負けなかった!前半戦の引き分けは、すべてスコアレスか追いつかれての引き分けで、選手たちは、試合後うなだれて、挨拶をしていた。しかし甲府戦みな胸をはって、手を振っている。サポーターも罵声を浴びせるような事もせず、拍手を送っている。ミスから失った勝ち越し点、ミスしたグラウシオが自ら同点ゴールを奪う。選手達は、さらにゴールマウスからボールをもってセンターサークルへ戻っていく勝ちたいんだ!

 第4クールの初戦!湘南戦!
 勝ち越された苦しい展開、FWに岡山、太田を送り込む、ギャンブルのような布陣そしてわずか1分間での同点、逆転ゴール!集中力が切れたのは、ホームの湘南だった!審判の判定にユニフォームを脱いでの抗議で退場!

 この2試合を見て、これが同じチームかと思う変わりよう。甲府戦ではあきらめない姿勢、湘南戦では焦らない姿勢と頼もしくなっていく選手達、勝利の瞬間に交わすコーチ、選手、チーム関係者の固い握手がそれを物語っている。

 とまどいの第1クール、混迷の第2クールを経て前進の第3クール、そして歓喜の第4クールの扉が静かに開かれた。さあ、完璧なフィナーレを飾れるように、チーム関係者だけではなく、ファン、サポーター、地域とともにアビスパをJ1へ送り出そう!
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