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さあ、大一番が始まる


文／中野　義幸

　試合は、先制するも後半早々に同点に追いつかれ、あわやと思った中での勝ち越し。しかし、とどめが刺せない、太田の近距離シュートはポストにはじかれる。終盤は平日だというのに、アウェースタンドも埋め尽くした草津サポーターの声援に負けそうになりながら、なんとか逃げ切った。草津の果敢なファイトと、決して選手に罵声を浴びせない地元サポーターの暖かい力強い声援が焼き付いた試合である。

　福岡と草津の置かれた状況、Ｊ１昇格を課せられているかの違いはあるにせよ。常に受身にまわる福岡にはフラストレーションが高まっていく試合がつづいている。

　しかし、勝負はまだまだだ。独走中の京都ですら減速の気配を見せ始めている。ここが正念場！耐えて勝つ！今の福岡には、これしかない。チームのまとまりには、もう少し時間がかかりそうだ。だが決して悲観することは無い。「ゆうすけ」もいい動きをしているし、グラウシオの孤立状態も少しずつ解消している。

　さあ九州ダービーだ！
　そもそも開幕の鳥栖戦から始まったこの大混迷！終止符を打ち始める時が、ついにやって来た！第一クールの京都戦につづく大一番と思っているのは私だけ？